AutoWeb

77. AutoWebとaXesの比較

販売代理店の特約店にaXesを勧められる機会が多いようですが
aXesを始めとする海外輸入製品に問題が多いことは確かです。
日本のIBMユーザーは特約店に勧められて買ったはいいが
使えないという結果になりまた別のWeb化製品を探すことになってしまいます。
 
弊社にも比較表を求める人が多いのです。
一方で他社製品との比較を出すと日本人気質として
他社の批判は嫌がるのですが最近ではむしろ積極的に比較資料を
求める声が多くなりました。
そこでここに比較資料をご紹介致します。
 

比較項目

aXes

AutoWeb

Xボタン問題 JOBが残ってしまう 関連するJOBは自動終了
戻るボタン問題 画面とJOBの不一致 F12として処理される
画面カスタマイズ 専用ツールとJavaScript DDSソース修正
画面罫線 表示できず 正常に表示
RUNRMTCMD 対応なし 対応済み
ツリー・メニュー 対応なし 表示可能
POPUPウィンドウ 張りついたまま ドラッグ&ドロップ可能
装置名 基本的に不可能 標準対応
画面拡張 不可能 5250ハンドラーで可能
複数セッション 不可能 複数可能
セットアップ 30分 5~10分
Web化の範囲 特定の業務のみ すべての業務をWeb化
質問対応 海外へ問合せ 直接対応
バグ対応 海外へ依頼 直接対応
機能追加 不可 対応可能


 ざっと大きな問題だけを挙げただけでもこれくらいあります。

Xボタン問題

これは典型的なaXesの問題でブラウザのXボタンを押して閉じてしまうと内部ではJOBが残ったままになるという深刻な問題で
発売当初からいまだに解決されていない最も深刻な問題です。
  AutoWebではブラウザを閉じてもきちんとJOBも終了するがaXesではJOBが残ってしまいます。

戻るボタン問題

これも同じでブラウザの戻るボタンを押すとブラウザの画目は前の画面の戻るが内部でのJOBは元のままであり
画面遷移の不一致が生じる。そのためaXesではツール・バーを隠してしまうなど不自然な対策をしているが
右ボタンで前の画面に戻るボタンを押せば同じ不具合が発生してしまいます。
AutoWebではF12キーとして正しく処理されています。

装置名

aXesでは基本的には装置名は指定することができない。しかし多くの適用業務では装置名によってOUTQの割振りなどを
行っているので正しい動作ができなくなってしまいます。

複数セッション

aXesだけでなくIBM ACSもむ複数セッションを使うことができません。
これはタブ・ブラウザのためであるので技術的に不可能となってしまいます。
しかしAytoWebでは仮想対話式環境であるので複数セッションを同時に使うことができています。

対応の悪さ

 多くのaXesに問い合わせたユーザーが対応の悪さを口を揃えて言っています。
 質問しても回答が得られるのは1週間から長いときは3ケ月かかる。
保守契約といっても質問に答えるだけ。しかも不具合対策や機能アップは何もない。
海外輸入製品ではどうしてもこうなります。
実際にあった話ですがある代理店にフランスのフォーラム・サイトを教えるから
そこに自分で質問を投稿してくれと言われたらしいです。
フランス語で投稿しろということでしょうか?
このユーザーは今ではAutoWebをバリバリ活用しておられます。

Web化の範囲

一番の大きなちがいはaXesは無理やり使ったとしても特定の業務にしか使えない
いうことでありこれが最近のIBMユーザーの最大の不満になっています。
これはaXesだけではなく他の海外輸入製品でもすべて同じです。
これが一番のちがいです。
Web化というと何やら開発が必要なものだ手がかかるものだと思い込んで
 最初は開発していてもすべての業務をWeb化することはできないと
 途中で気が付き始めるのです。
 カスタマイズによるGUI化も難しくAutoWebなら手馴れたDSPFのDDSソースだけで
 できるがaXesはJavaScriptHTMLも勉強しなければならないことに
購入前に嫌気をさす人が多いようです。

これは購入前にきちんと質問するとこういうことがわかってしまいます。
 購入前に適切な質問をしないで購入してしまうと後でとんでもないことに
なってしまいます。
販売するディーラーはXボタン問題や多くの不具合については
一切口をつぐんで話さないので買った後で驚くことになってしまいます。
 コンプライアンスの世の中でいまどきそんなことはないだろうと
思われるかも知れないがこれは事実でWeb化製品の販売となると
このように非常に問題のある信じられないような販売がまかりとおっています。
 一方AutoWebなら80*24の画面サイズも大きく拡張できるのも魅力となっています。
あたりまえのことですがすべての業務をWeb化できるのはAutoWebだけです。

aXes以外にも他社製品として海外からの輸入製品もあるがどれもが
かなりの開発工数を必要としていて儲かるのは輸入したベンダーだけという
仕組みになっているのです。
 また費用がかかりすぎるので特定の業務しか使えないというのも
aXesと同じです。
 後々までも保守はその会社にしか頼めないので費用と時間はかかり放題。
ゆめゆめ早期な決断は禁物です。
 IBMユーザーの高齢化が進む中で特殊な言語や特定の会社にいつまでも保守を依頼しなければならないというのは禁物です。

うっかりブラウザのXボタンを押してしまうとJOBが残ったままになってしまうとか
複数セッションは使えない(=IBM ACSも複数セッションは使えない)というと
エンド・ユーザーの不満はいかばかりのものになってしまうのか。
情報システム室の評価は下がるばかりです。

AutoWebを勧めるのはもちろんですが海外輸入製品の品質や機能はあまりにも低い。
まともに動かない製品を特約店という販売ルートだけで販売しています。
販売業者も品質の保証はいっさいしていません。
こんな不思議なことがあるのは海外輸入のWeb化ツールの販売だけです。
将来は国内から消え行く運命だとは思います。
 いまや国産製品の技術力は海外輸入製品の比ではありません。
 最後には誠実な製品だけが残ると信じています。
 

最後に

今回はaXesとの比較をご紹介しましたが他の海外輸入製品は圧倒的にシェアが少ないだけでなく
開発工数の手間がかかるので論外です。
ディーラーが開発工数のかかる製品を積極的に勧めるのはその製品の開発を
そのディーラーが請け負うということがビジネス・モデルになっているからです。
決してお客さまのために勧めているわけではありません。
 開発も請け負いますという会社はまず間違いなくこれが目的なのです。
 そんな会社に依頼すると保守も含めて末代まで高いお金を払い続けなければならなく
 なってしまいます。
 
 Web化ツールの製品はくれぐれも良く調べて考えてからお選びください。