AutoWeb

78. 一本も売れていない海外輸入製品

これまで海外輸入製品の問題点をいくつか紹介してきましたが
驚く事実をあるIBMユーザーから聞かされたのでここに紹介します。
それは

ミガロのValenseという製品です。

結論から言うと何とこれまで

一本も売れていない

という事実です。これはあるIBMユーザーがミガロに問い合わせたところ
ミガロ社自身が出荷実績はまだないと答えたそうです。
しかも

発売以来 5年間まったく売れていない

ということです。
これには私たちも驚きました。
もっともこのValenseという製品は
Webフェーシングの代わりになるからと言って勧められたそうですが
画面もビジネス・ロジックもすべて再作成になるということで
それまで社内で蓄積されたソフトウェア資産はすべてパーになるということで
このIBMユーザーはミガロの説明を受けたところで途中で嫌になったそうです。
 
後日にこのお客さまはAutoWebの説明を受けたのですが
最初はミガロの後なので疑心暗鬼そのものでした。
しかし途中からは「これなら自分たちでもすぐに使えそう」となり
最後は「素晴らしい!!」とのお褒めの言葉を頂きました。
 
弊社の窓口担当の話でもミガロ社の扱っている製品のコンセブト自体が
すべて再作成を必要とするもので考えが古すぎるという評価でした。
また彼は同時にこれらの製品は日本のユーザーの心を理解していないとも言っていました。
一本も売れていないということは苦労したIBMユーザーがいなかったことは
不幸中の幸いというか誰が見ても開発の苦労をするのが目に見えているという
IBMユーザーの評価があることは事実です。

ミガロ社はWeb化ツールは特殊な開発が必要なものと考えているようで
Web化ツールを販売してその特殊な開発と後後までの保守もミガロで
請け負うということをビジネス・モデルとしているため
やさしく簡単なツールは絶対に販売することはないでしょう。
これはWeb化の創生期にあった30年以上も前のかなり古いビジネス・モデルです。
今はいかにやさしく短時間でコストをかけずにWeb化GUI化を行うかが
キー・ポイントになっている時代ですからWeb化に開発が必要で
開発コストを出してくださいというミガロのビジネス・モデルは恐ろしく古すぎます。
今はAutoWebのようにWebフェーシングであっても画面拡大のできるような
技術が進んでいるのです。
ミガロ社は開発に必要な人材も派遣しますと言っているそうですが
いつの時代の話ですか?と言うことになります。
ミガロ社の考えは昭和の時代で止まっているかのようです。

かつては東京の三和コムテックも同じようにWeb化ツールで開発を
請け負っていましたが今では開発ツールからすっかり手を引いてしまっています。
三和コムテックもミガロと同じようなビジネス・モデルでしたが
Web化ではeLectran や KONAやKONA2 などの海外製品をいくつか扱っていましたが
ことごとく失敗して扱う製品をすっかり変えてしまっています。
eLectranは転売会社とライセンスの裁判沙汰にまで発展して日本のユーザーが
訴えられるというところまで発展しました。
三和コムテックはeLectranを販売し続けるとWebで断言しましたが
しばらくするとあっさりと引っ込めてしまいました。
ことほどさように輸入のWeb化ツールというのは怪しい出所が多いのです。
またユーザーへの約束も平気で反故にしてしまいます。
だから私たちは輸入製品を買うことに反対しているのです。

さてValenseはリリースしてから調べてみると5年以上経過していますが
5年以上販売して一本も売れていません。
1本も売れないこということは今の時代には受け入れられない製品であるということに他なりません。

ミガロ社の扱っていたJACi400という製品が最近見ないと思ったら2017年にSP4iという名前に
いつのまにか名前が変わっていました
せっかくの製品の名前を変更するなど普通はあり得ないことです。
おまけに会社のトップ・ページのブログには難波のどこのカレーは旨いとかどこの天丼が
うまいとかいう話ばかりです。この会社はお客さまの動向やIT業界の技術には全く
興味がないようです。関心は今日の昼飯ばかりのようです。
どのように会社を運営しようと勝手なのですがお客さまとともにあるいうふうには
とても見えません。
最後はきちんとした製品だけに淘汰されていくと私たちは信じています。
誠実に努力を続けることが大事だと思います。