SpoolライターVer5.0

61. 海外輸入製品からの脱却のススメ(PDF化製品)

現在、海外輸入製品利用ユーザーのお客さまからのご相談が
増えています。
多くのIBMユーザーのお客さまが特約店の勧めによって
購入したもののお困りになっている相談があまりにも多いため
あえてお客さまに実状を知って頂くために公開する次第です。
ご理解をお願いします。
今回はスプールの電子帳票化製品について
お知らせします。

■M&Aによる問題の多発

海外では企業買収(M&A)が盛んでそのための悪影響があります。

・技術員の流出

企業の転売が繰り返されると優秀な技術員のモチベーションが下がり
技術員が多数流出してしまいます。
    やがては会社そのものが消滅する場合も起こっています。

・サポートの低下

そのため保守サポート力が低下して新しいWindowsやi5/OSバージョンへの
対応ができなくなっています。
お客さまからの相談が多いのはこの部分です。

・ライセンス裁判など

買収のあいだでソフトウェア・ライセンスによる裁判が起こり
日本のユーザーにも波及するという事態がかつて起こったことがあります。
日本のディーラーは問題なく今後も販売すると断言しましたが
すぐに販売を中止してしまいました。ライセンスがいきなり使えなくなると
いうのは日本の企業にとって大問題となりました。
    ライセンスの販売を続けると宣言した日本の輸入ディーラーは
今では販売を辞めてしまいました。

■漢字対応の問題

海外のメーカーは漢字対応力が乏しくそのため購入してから
問題となることが多くあります。

・印刷罫線が出力できない

欧米では印刷罫線を出力することは少なくこれは日本独自の仕様です。
そのため海外輸入製品を購入しても印刷罫線や罫線の表示ができないと
いう問題を発生していいます。
IBMの印刷スプール(SCS印刷ストリーム)の仕様のインターネットの公開は
   ありませんので海外のメーカーが印刷罫線を追加対応することはできないのです。
   また国内製品であっても印刷罫線は別のツールで編集する必要がある製品も
あります。このような製品はSCS印刷罫線の仕様を理解していなく
正しく処理する技術がないのです。

・漢字の印字で文字化けする

やはり海外メーカーでは漢字対応が苦手なせいか十分テストされておらず
漢字の文字化けが頻出していました。

・CCSID1399に対応していない

最近の国内での使用はCCSID5026/5035からCCSID1399に変わりつつあります。
これはCCSID5026/5035では使える幹事の数が7266字に対して
CCSID1399では文字数が約2倍の15896字も使えるからです。
しかし漢字が苦手な海外メーカーではCCSID1399に対応していません。
   ただし国内でも他社製品でCCSID 1399への対応がないとユーザーの不満のあがっている
製品もあるのでご注意ください。

■不親切な輸入ベンダーの対応

海外輸入製品を使ったお客さまからよく聞く不満はこの部分です。

・保守サポート体制が不親切

    Q&A対応やサポートは電話またはメールだけで
オンサイト(現地)での対面指導やWeb会議などによる
実地の指導が全くない。
中には社員が10名いるはずなのに電話が繋がらない会社がある。
    また技術的な相談をするとフランスのメーカーの技術フォーラムを
紹介するからそこに質問を投稿してくれと言われた例もありました。

・Q&A に時間がかかる。

    問合せをしても回答が1週間かかることもめずらしくはなく
回答にいつもかなり時間がかかりすぎている。

・PTF対応がない

障害やバグ対応または機能追加によるPTF(=プログラム修正)の配布が全くない。
保守サービスと言いながら保守は一切してくれない。

・バグ対応がない

印刷不正などのバグがあっても対応してくれないとの報告も上がっています。
ユーザーはバグを抱えたまま運用しなければなりません。
これは国内の製品でも印刷罫線のバグがいつまでも改善されないという報告が
あがっています。

■技術力が低い

  海外のベンダーは技術力がかなり低くそのためお客さまに
無理強いやしわ寄せが行っています。

・専用Windowsサーバーを必要とする

   IBM i上での開発技術力がないためWindowsで製品を開発している
ようでこのような例は国内メーカーでもあります。
別のWINDOWSを必要とする国内製品も技術力むが低いと思って
まちがいありません。
これは技術力が低いせいでお客さまは別途専用のWindowsサーバーを
購入する必要があります。

・スプールを解析する技術力がない

   スプールを直接解析すできる技術力がないためスプールをいったん
物理ファイルに変換してさらにCSVファイルに変換するという方法を
採用しているところがほとんどです。
これは国内メーカーにも同じ手法の会社が多いようです。
この方法だとスプールを物理ファイルに変換した時点で
APW罫線情報は失われてしまいます。
また2回の変換を繰り返すので当然パフォーマンスは低下し
IBMの調査ではSpoolライターの2倍以上の時間がかかるとの
報告がされています。

■パフォーマンスが悪い

技術力の低さは操作性やパフォーマンスの悪さに現れています。
日本IBMの実地調査によるとPDFの時間はSpoolライターVer5.0の
  なんと

5倍の時間がかかる

という結果が出ています。
  この原因はスプールを内部でCVTSPLFで物理ファイルに変換してさらにそれを
CSVファイルに変換してPCに転送しているのです。
これはなんとも素人がやるような処理でスプールをAPIで直接扱う技術がないせいです。
技術力が未熟なせいでシワよせがすべてお客さまのところに来ているのです。

 

・10年以上前の技術で進歩がない

ITの世界は日進月歩で大変多くの進化があります。
しかし海外輸入メーカーでは開発されたままで進歩に追随していけず
Windowsなどへのバージョン・アップについても
これ以上の対応はできません、と対応を終わってしまう場合も
珍しくはありません。
つまり環境への変化に追随できていないのです。

 

・バグも改善されない。

ソフトウェア製品は残念ながらバグはつきものです。
しかし適切な対応があればソフトウェア製品も効率よく運用することが
できます。
しかし技術力が低くサポートも悪い海外輸入製品ではそれも期待できません。
購入したはいいが我慢して運用しているか使用を諦めてしまってという
お客さまも数多くいらっしゃいます。

・日本ユーザーの声が反映されない

国内の日本製品であれば日本のお客さまの声は直接、開発元に届きますし
問題点や要望も開発メーカーに届いて製品はよりよきものに成長します。
しかし海外メーカーには日本のユーザーの声はなかなか届きません。
日本のメーカーをあなたの声で育てて行けばあなたの会社にも
その声は反映されることはまちがいありません。

■ 海外輸入製品からの脱却のススメ

上記が海外輸入製品ユーザーの実状です。
今や日本の開発メーカーの技術力は海外メーカーの技術力をはるかに
しのいでいます。
技術力に優れ保守サポートに素早い日本のメーカーを選択するように
してください。
たとえ現在、海外輸入製品をお使いであってももしお困りのことが
あればお気楽にご相談ください。
日本の会社にして良かったと感じて頂けることと思います。

■海外輸入製品でお困りのお客さまへ

今回の投稿は他社を誹謗する意図ではなくあまりにも
対応が酷いとのお声が多かったので公開致しました。

Win10以上は対応ができないとか回答が遅くて不親切などと
お困りのお客さまはぜひ弊社にご相談ください。
弊社はメーカーですのてお困りの件がありましたら
技術力で対応させて頂くことが可能です。
御社でお困りのことがあれば他のお客さまでも
同じことでお困りのはずです。
ご遠慮なくお気軽にご相談ください。
お問合せはこちらまで。