SpoolライターVer5.0

60. 他社製品はWindowsサーバーがなぜ必要なのか?

他社製品で海外輸入製品や国内開発製品でも
スプールの加工にWindowsサーバーを必要とする製品があります。

FAX送信やメール送信にもWindowsサーバーの設置を必要としている製品です。
印刷罫線もWindowsサーバーを必要とする製品であって
せっかくのAPW罫線があったとしてもその製品に通すと
APW罫線が失われてしまうということです。
これはなぜそのようなことが起こっているのでしょうか?
原因はその処理方法にあります。

海外輸入製品や国内で開発されたスプール処理製品の多くが
次のような処理を行っている場合が多くあります。

(1) スプールをCPYSPLFで物理ファイルに変換する

(2) 物理ファイルをCSV型式ファイルに変換する

(3) CSVファイルをWindowsサーバーに転送する

(4) WindowsでCSVを読んでオーバーレイ・イメージとマージして印刷する

という手順によって処理しています。
問題は(4)の処理をWindowsプログラムで行うためにスプールを
物理ファイルに変換してさらにCSVに変換していることです。
IBM i内部で(4)の印刷イメージとマージして印刷すれば
よいのであるがその製品の開発の技術力がないので
Windows開発の技術に頼るためWindows側にスプールのデータを
持ってこないといけなくなっています。
しかし(1)でスプールを物理ファイルに変換するということで
APW罫線データは失われてしまいます。

おまけに(1)~(3)の変換を行うのでパフォーマンスは
著しく低下してしまいます。
さらにWindowsサーバーを必要とするのでWindowsサーバーヘの購入と保守が
必要となってしまいます。
スプール・ファイルをCVTSPLFで物理ファイルに変換するというのは
情報システム室などで手軽にスプールを加工するために
IBMが用意した手法であっていやしくもプロと名前のつく人が
使う手法ではなく素人の手法と言わざるを得ません。

これはすべて技術者のレベルが低く技術力がないことに起因しています。
そればかりかこのような手法の製品はやたら値段が高いのです。
しわ寄せがすべてIBMユーザーであるお客さまの負担になってしまっています。

IBM iにはオーバーレイ印刷イメージを保管するためのIFSが設けられているのですから
IBM i側でスプールを直接読んでオーバーレイ・イメージをマージして印刷いれば
すべては完結するはずです。

[

SpoolライターVer5.0のオーバーレイ印刷

]

スプールを直接読んでIFSのオーバーレイ印刷イメージをマージして印刷する

… これだけのことです。
Windowsサーバーを必要とする製品はIBM iでこの処理をするだけの
技術力がありません。
従って負担はすべて顧客の負担となりおまけに費用も高額となっているのです。
   さすがに最近ではこのような製品からSpoolライターVer5.0に買い替えるお客さまが
多くなってきています。
印刷のためにWindowsサーバーを必要する製品は早く駆逐されて欲しいものです。
私たちはお客さまを第一に考えた製品が最後には残るものと信じています。