SpoolライターVer5.0

62. PDF検索オプションが追加されます

年末に電子帳簿保存法改正への対策が多く取りざたされています。
先日に大阪でもUOSの展示会が行われて数多くのソリューションの
ブースが展示されており大半が電子帳簿保存法対応を示すものでした。
しかし「対応」というだけで「解決」を示すものでは
ありません。

国税庁が求めている中で情報システム室が対策を強いられるのは

①範囲指定して電子データ(PDF)の内容を検索できるようにすること。

②保管電子データ(PDF)はタイムスタンプが付与された非改ざんを保証するもの

の2点です。
このどちらか一方でも解決している製品は展示ブースには一点もありませんでした。
AcrobatReaderでもPDFの検索はただ文字列を検索するだけの機能でしたか
ありません。
PDFの理解に乏しいIBM iの業者では無理からぬことです。
㈱オフィスクアトロでは早急にこのどちらにも対応することが
急務であるとして対策のための開発を始めました。


今回はその

①位置検索 – 範囲指定して電子データ(PDF)の内容を検索する

からご説明したいと思います。

SpoolライターVer5.0のOntheWeb機能はブラウザ上でスプール一覧を表示する
機能ですがこのメニュー・バーに「PDF検索」というボタンを追加しました。
これを押してローカルPCや近傍のWindowsPCにあるPDFを選択すると
次のようにPDFの内容がブラウザに表示されます。

(1)データの範囲を選択

国税庁の検索はPDFデータの中でも特定の項目の列だけを
まず選択します。
そこでPDF内で検索の対象となる列をマウスでドラッグして
選択します。
選択した範囲は検索ダイアログの行/列の数字として反映されて表示されます。
つまり手記入するのではなくマウスによって選択するのです。

(2)検索データの範囲を指定

次に選択した範囲の中で検索する数値や文字列の範囲を選択します。
続けて条件を重ねたいときは次の条件を追加します。
このように必要な条件を追加していきます。

(3)検索の開始

検索を開始すると見つかったデータ件数が示されますので
確認後ひとつひとつのデータを検索します。

(4)検索条件の保管

このようにして検索した条件は名前をつけて保管することができます。
次回からは検索条件を開いて直ちに検索を開始することができます。


②- キー検索….見つかった文字列からの相対位置で検索


さらにキー検索という方法での検索が可能です。
キー検索とはある文字列を指定して検索に見つかれば見つかったその文字列から
相対的位置にある文字列を取り出して検索するという方法です。
検索する文字列はどこにありのかわからないが見つかればその位置からの
文字列を取得します。
例えば「*小計*」という文字列はどの行に現れるかわかりませんが
見つかればその「*小計*」という文字列のうしろ4桁目から10桁の数値を
取り出したいという場合に使用します。
このような柔軟な検索もできれば多くの例外的に検索に役に立ちます。

…いかがだったでしょうか。
多くの他の業者は自分の技術レベルでできることしか解決案として出しません。
㈱オフィスクアトロは真の解決のための技術を模索して解決します。
あるPDF化製品を出している開発会社はスプールをCSVに出力して検索ツールに
渡せばよいという稚拙な解決案しか出していません。
自分のつたない技術レベルでできることしか示していないのです。
根本から問題を解決しようとは思っていないようです。
このような業者はただお客さまからお金を得るためだけの営業としか見えません。
ソフトウェア・ソリューションは「ソリューション」という名前が示すように
お客さまの問題を解決する製品でなくてはなりません。

※この内容は2022年12月22日(木)14:00~の技術ショート・セミナーでくわしく
発表致します。
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