社長ブログ

39. IBM i 新OSリリースを発表!!

2022年5月3日に米国IBMはIBM iの新しいバージョン7.5を
発表しました。
Ver8.1と予測していたのですがマイナー・チェンジのようで
Ver7.5として5月10日より出荷を開始するそうです。
㈱オフィスクアトロではどこよりも早くこのニュースを伝えました

■ RPG の変更点

新しく多くの組込み関数が追加されましたが
これはJSONやCSVへの対応のためで
RPGプログラムの演算によってJSONやCSVを生成することが
できます。
DATA-INTOの使い方やXML-INTO命令でJSONを解析する方法は
このサイトの「データ・ベース」のカテゴリーに詳しく説明されている。

データ・ベース
35. RPGでXMLを使うには(1)
:

今回のリリースではJSONへの対応を追加しています。
JSONとはXML形式をよりわかりやすく表現したXMLによるデータ表現のことです。
他のシステムやインターネットでのデータ交換などにJSONは標準のデータ形式に
なりつつあります。
またWeb開発でフロント・エンドのJavaScriptに渡すデータ形式もJSONが
一般的です。
JSONであればフロント・エンジニアも容易にデータ・ベースを理解して
JavaScriptに組み込むことができます。
ただしこれまでのOSリリースではXML-INTOなどは
日本語環境では正しく動作しません。
にもかかわらず多くの解説であたかも動作したかのように解説されてきたが
これは誤りです。
公開されている記事は動作検証もしないでマニュアルどおりに
書けば動作するはずであると信じて未検証のまま
公開していたようです。
今回のリリースでは日本語環境でも正しく動作できるように
改訂されたのか注目して検証してみたいと思います。

今回のRPGの改訂はWeb開発を意識した改訂であると言えます。

■ 新しいAPI

QSYCHKPRE
QTVRTVTELAE
:

■ 7.5対応について

 弊社製品のVer7.5対応のためには弊社社内にも Ver7.5をオンプレまたは
クラウドで導入する予定です。

IBMユーザーの中ではブログラムの上位互換がIBMによって
保証されているかのような都市伝説がありますが
決してIBMは上位互換を保証しているわけではありません。

弊社にはV3.7 のAS/400も保有していますがこのV3.7のプログラムを
Ver6.1で作動させても正常に稼動できないプログラムがいくつか
あることが判明しています。

特にAPIのパラメータの数は予告なしに拡張されますので
APIを使っているソフトウェア製品は新しいOSでは動作できない
場合があります。

そのため弊社製品では必ず社内保有の実機において動作検証の上
お客さまにリリースするようにしています。
国内のソフトウェア会社では保守切れのような古いAS/400で開発した
製品を「動くはずだ」というだけで十分に検証もせずに
販売しているケースもあると聞いております。

新しいi5/OSがリリースされると弊社には「新しいi5/OSで正しく動作しますか?」
という問合せが新OSの出荷前によく入ります。
まだ発売されていないOSで弊社が動作検証することはできないのは
お客さまと同じです。
 しかしできるだけ早いうちに動作検証可能な環境を揃える予定です。

 Ver7.5への対応は早急に進めて参りますのでお待ちください。