社長ブログ

35. AutoWeb Web Query をリリースしました

なぜ無かった? QUERYのWEB化

この度弊社が開発したWeb Query Powered by AutoWeb(=AutoWeb Web Query)を
発表致しました。

これは既存のQUERY/400プログラムの実行結果をWeb化するツールです。
良く考えればこれまでQUERYをWeb化する手段はありませんでした。
Webフェーシングを使ったとしてもQUERYの実行結果の表示は
左右にスライドさせて表示するしかなかったのです。
これはエンド・ユーザーにはいつまでもストレスになります。
そこでIBMが IBM DB2 Web Queryなるものをi5/OS Ver6.1あたりで
発表したのですがこれは既存のQUERYをWeb化するものではなく
あらたにブラウザ・ベースからQUERYを新規に定義して開発しようと
いうものです。
弊社でもVer7.4でIBM DB2 Web Queryを動作させましたが
起動するに至りませんでした。
IBMの製品はいつもそんな感じで発表当初はまともに
動きません。
HTTP Serverも発表されたのはV3R2M0でしたが動作したのは
Ver5.4でした。Ver5.1や5.2でもPTFが必要だといって
導入しただけでは全く正常動作しませんでした。
今回のWebQueryもIBM大手特約店の話では使用しているユーザーは
ほとんどいないということです。

QUERYはこれほど多くのエンド・ユーザーに使われていながらも
Web化からは取り残されていたのです。

■ AutoWeb WebQueryを開発


従ってそれまでに開発されたQUERYはWeb化されず取り残されています。
そこで㈱オフィスクアトロでは今までの蓄積された技術を組み合わせて
短期間でAutoWeb Web Queryを開発致しました。
WEBQRY というコマンドひとつで5250エミュレータからでも
もちろんAutoWebからでも起動することができます。
AutoWeb WebQueryはQUERYの結果をWeb化して表示しますので
これまでの5250エミュレータ上での表示のように左右に切り替えて
表示する必要がなくいつでもデータ全体を一括して表示することができます。
 

■ HTML, PDF さらに Excel変換

それだけでなくHTML表示に加えてPDFExcelに変換することもできます。
PDFへの変換では用紙サイズを実状に合わせて細かく調整することが
できますし漢字の不正があるデータも補正して表示することが
できます。
短期間で開発されたにも関わらず実証テストが繰返し行われたために
欄見出しの変更やデータの補正まで細かな調整が加えられています。
ただし出力結果のExcelの機能には何も追加はありません。
データ分類や統計などはExcel自身の機能をお使いくださいと
いう理念でそのためロー・コストに抑えています。

■ データ・ベース妥当性検査も追加

同時に開発されたのがデータ・ベース妥当性検査です。
担当者の要望でお客さまのデータに不正がありそのため
製品の動作に影響を与えているケースがあるということなので
データ・ベース妥当性検査プログラムも開発致しました。
これはお客さまのデータ・ベースの損傷をプログラムで
検査するものです。
例えば漢字データのシフト文字の欠落やZONE10進数の内部形式の誤りや
PACK10進数の内部形式の誤りを検出して実際のデータに関して
エラーのあったレコードのフィールドとそのダンプ・リストまで
示してくれます。
これは社内運用で便利になるのではないかと思います。

今までは弊社が提供するソリューションは情報システム室のための
ものが多かったのですが今回のAutoWeb WebQueryはエンド・ユーザー様向けの
製品です。
Autoweb Web Query についてはこちらでご覧ください。
AutoWeb WebQueryによってエンド・ユーザーのIBM i活用が進めばと願っています。
情報システム室のご協力をお願いする次第です。