社長ブログ

34. LINEを考える

Facebook で「LINEを考える」で IBM iのインターフェースとしての
LINEの利用を検討しているとお伝えしました。
 
LINEを利用しようとした背景には

■LINEの利用者数が圧倒的に多い

現在、日本国内でLINEを利用しているユーザー数は
約8900万人に登るといわれており日本人の70%は
LINEで繋がると言われれています。
最近では電話番号を交換するのではなく
LINE IDを交換するのが主流のようです。
LINE のセキュリティにもいろいろと問題が
あったようですがインターフェースとしての
LINEを利用するとやさしさを感じます。

■LINEが使えるとなるとやさしく感じられる

LINEのメッセージ交換は難しいものではありませんから
LINEでデータを参照できるとか問合せができるとか
聞くとモバイル・アプリよりは簡単なように
聞こえます。
  

■LINEインターフェースをIBM iに

そこでIBM iのインターフェースにもLINEを利用できないかと
考えてみました。
これはLINEサーバーを使うのではなく
(絵文字などの参照は必要ですが)
あくまでもIBM iとの通信です。

JSONがLINE攻略の鍵である

  
そこでいろいろと検討した結果、LINEのクライアント、つまり
皆さんが所有しておられるスマート・フォンのLINEアプリと
通信する形態は入出力ともにJSONが必要であることが
わかりました。
 
JSONとはXMLをさらに発展させたXMLによるデータ形式です。
以前にas400-net.com で発表したJSONはIBM Watsonと
通信するためのもので比較的単純なシングル・レベルの
形式のJSONでした。
しかしLINEで使われるのは多重形式の再帰呼び出しを可能とする
一般化された形式のJSONです。
 
今後はWebの世界ではデータの交換形式はほぼJSON
統一されていくことになるでしょう。
従ってIBM iでもJSONの一般的なサポートが必要なのですが
IBM はどうもオープン化には遅れをとっているようで
JSONのサポートはおろかJSONの解説もありません。
i5/OSのリリース・アップが最近は4年に一度くらいのペースなので
世の中の趨勢に追いついていないようです。
 
今、私はIBM i上でJSONのデコードとエンコードを進めています。
ただしこのJSONの一般解となるとそうやさしくはありません。
この構造体を扱うのは相当難度が高いようです。
しかしXMLのときもそうであったようにJSONは階層構造を表すための
データ・ベースです。
データ・ベース特に階層構造は私たち業務用のデータ・ベースに慣れている者にとっては
オープン系の人たちがJSONのライブラリーを苦労して作っているよりは
洗練された解決ができるはずです。

■他社製品との差別化

またLINEをIBM iのインターフェースにする試みも私たちが
世界で初めてでしょう。
海外輸入製品とは決定的に実力のちがいを見せないと
なかなかわかってもらえないのが実状です。
海外の技術力では到底追いつけないことを見せないと
製品の良さをわかってもらえないのです。
その中にわずかの日本のお客さまがいつかはLINEを
使って頂く時代が来ると確信しています。
お客さまがLINEインターフェースの必要性をご要望されてから
開発したのでは遅いのです。

昔は私たちもお客さまの後を必死で追いかけていましたが
ようやく私たちがご案内できるまでに致しました。
少しずつですがJSONの解明が進んでいます。
このような基礎技術こそが大きな飛躍の力の基盤となります。
いつかはLINEを皆さまにお見せできると思います。

~ 新しい技術はいつもオフィスクアトロから ~