社長ブログ

25. 一般スプールの編集に成功しました

罫線を伴わない一般のスプールの印刷編集に至るまでの
作業に成功しました。

これは罫線のないスプールであればブラウザからの操作だけで
印刷を編集することができるようになったということです。

ブラウザからの操作でスプールを作成するというのは
意外と難しい作業になりました。
というのはOntheWeb(=ブラウザ)からの操作で
スプールを作成する実行はバッチ処理となり
印刷ジョブは QPRTJOBという特殊なジョブとなってしまうからです。
ジョブ番号も通常のジョブ番号とは別に加算されます。
幸いQPRTJOBに関して過去にくわしく調べ上げて対応プログラムも
用意していたので難をまぬがれました。
これで罫線を含むスプールの実践のテストも
進めていくつもりです。

ここを無事解決できたのも過去の相当の技術の蓄積があればこそで
他社が真似ても無理だろうなと実感しました。

さてWindowsが発表されたのが1995年あたりですから
現在の2021年からするとおよそ26年も前の話で
マウス操作が登場してからも26年になります。
そのあいだIBM iの開発や操作がマウスによる影響を受けたのは
文字列のコピー&ペーストくらいしかありません。
マウスによるドラッグ&ドロップという移動の操作が
IBM iの開発に寄与したことは全くありませんでした。
せっかくの便利なマウス機能がIBM iの開発には
長い間生かされてこなかったのです。

今回の印刷の編集機能はマウスによるドラッグ&ドロップによる
IBM iの開発に大きく寄与するものです。
今のところ基本は行・列単位での移動と考えていますが
これにこだわる必要はないと考えています。
SCSストリームは行・列単位として決められていますが
私達は既にSCSストリームであってもAFPよりも非常に
細かな1/1000ミリ単位の位置指定の技術を確立していいます。
世間の指定される専用用紙の印刷はIBM iの行・列単位の設計では
ないものがいくらでもあります。
もっと自由でファジーな単位での印刷ができて自然だと思います。

いずれにせよドラッグ&ドロップで印刷設計がしかも
ブラウザ上でできるのは画期的です。
ブラウザであれば自由に表示の大きさも変更できますので
細かな設計にも向いています。

開発の将来のプラットフォームはまちがいなくブラウザ上になります。
特殊で重いだけのeclipseは普及しませんでした。
4月は編集機能のオンライン・セミナーを技術ショート・セミナー
行いますのでぜひご参加ください。
全国のどこからでも参加が可能です。
まさしく次世代の新しい技術をご覧ください。

プログラムを知らなくても開発できる時代が近づいてきています。