社長ブログ

24. 罫線の再現に成功しました。

印刷スプールの編集作業を進めていますが
罫線データを含む印刷スプールを編集データに
分解しそれをブラウザに送ってマウスで
編集します。
編集結果を再び編集データに戻して
元のスプールに再構築します。
データからスプールに生成すること自体
結構大変なのですが今回、成功したのは
罫線データを含むスプールの再構築です。

ご覧になっているこの画像はこのツールによって
編集データ・ベースからスプールへ再構築されたスプールをPDFで表示したものです。

これが成功したことによってマウスで自由に罫線を
引いたり修正したものを印刷設計に
反映させることができるようになります。
 
一般のSCSストリームからの再構築には
成功したものの罫線データの復元は
予想以上に大変難しいものでした。
最終的にはほんの小さなプログラムで再現が
可能になったのですがそのためには深い理解と経験による洞察が
必要でこの方法は普通ではなかなか気付かないと
思います。

編集データ・ベースからスプールを再現したのはわずか400ステップのRPGプログラムです。

データ解析用のためだけのプログラムも何本か開発しました。
これも過去に培われた研究開発の手段のひとつです。
いろいろな方法で解析を進めていって問題点の箇所を
探し出すのに解析プログラムを使って深く解析を続けるのです。
今回のデータ・ベースからスプールを再構築すると
いう技術は世界でも始めてではないでしょうか?

逆に言えばこの手法でいかなるスプールも作れることが
わかりました。

ただしまだまだ先には何があるかわかりません。

次の段階はスプールの修正を始めとして
イメージ画像の取り込みなども行っていく予定です。
今回の罫線データ処理は全工程の中で最難関のステップでした。
残るイメージ処理はフロント・エンドの技術なので
サーバー・サイドの技術としては力作業が待っています。

ともあれ今回、罫線の再現に成功したことは大きな前進であり
これはマウス操作によるシステム開発への
第一歩であると考えています。
将来は入出力はもちろんのこと
プログラム開発や調査、修正なども
ブラウザ上でのマウス操作で行える時代が
やってくるでしょう。
 
印刷設計をマウス操作でできるようになるために
まだほんの入り口でしかありません。
高度な技術の駆使すればするほどお客さまの
操作や開発は簡単になります。
私共ができる貢献の一部となればと願っています。

編集に関してはくわしくはこちらで