歴史ミステリー

29. ロズウェル事件

UFOがメキシコ州のロズウェルという町に墜落したのではないかと
いう事件はあまりにも有名で多くの人も知っている。
ロズウェル事件(Roswell Incident)は 1947年7月8日に
アメリカ合衆国メキシコ州ロズウェルの町の近郊で
UFOの墜落があったとされ新聞報道とともに米軍が
「空飛ぶ円盤を回収した」と発表したものの
翌日には「気象用観測気球であった」と発表を訂正した。
この騒動はそれで収まったかのように見えたが
30年以上経ったあとで墜落の回収に関わったジェシー・マーセル少佐が
記者会見を行い「軍は異星人の乗り物を極秘裏に回収した」と
発表したものだから再注目を浴びることになった。

1997年6月24日発表のアメリカ政府の公式見解ではこの日にロズウェルで
回収されたものは極秘の調査気球であり宇宙人の死体と解剖は
別の墜落事故との記憶混同であると説明している。

さてこの問題は何が真実なのか論理的に解き明かしてみよう。

ロズウェル事件がUFOの墜落事件なのか観測気球が墜落しただけなのかは
論理的に考察することができる。
今回からUFOや宇宙人説の真偽について論理的な考察を進めてみようかと思う。

ロズウェル事件の真偽は論理的に考えれば比較的容易に解き明かすことができる。
まず

①ロズウェル事件がほぼ初めての大きなUFO事件である。

②それまでは空飛ぶ円盤とか言ってもUFOはほとんど周知されていなかった。

この①および②の事実がありながら

③墜落事故現場を初めて見た軍はUFOの墜落であると発表した。

…ここが肝要である。
人間が初めて見たこともない物の残骸などを見たとすると
どのように反応するだろうか?
まず見たこともない屍骸などが海岸に打ち上げられていたら
あなたはそれを宇宙人の死体とは思わないだあろう。
アザラシの腐った屍骸なのかセイウチか鯨の一種ではないかと
思うだろう。
つまり今までの経験や既存の物の残骸として想像することになるる。
見たこともない航空物の残骸を見てUFOとは思わないだろう。
人間は初めて見るものでも今まで見たことのある物として想像してしまうものである。
まず最初に変わった形の飛行機だと思うはずだ。
なのになぜ第一発見者は宇宙からの飛来物だと考えたのか?
それは宇宙人の死体を見たからだろう。
そうでなければ初めて見たものを簡単に特定はしないはずだ。
観測気球の残骸ならそれをいきなりUFOであるとは考えないだろう?
まず考えるのは「これは何か?」と言うことである。
わからなければ「不明な残骸」として大したニュースにもならない。
墜落したUFOだと言い切るのは宇宙人の死体もそこにあったからである。

観測気球の壊れたものを見て人はこれはそれまで見たこともない
UFOの残骸に違いないとは思わないだろう。
見たことのあるものの中から推定するはずである。
なのに見たこともないUFOだと言うのは
それを裏付ける明らかな証拠を見つけたからである。
 
このようにしてみると慌てて「観測気球だ」というのは
話として矛盾していることがわかる。
論理的に思考すればロズウェル事件の真偽は米国政府の発表を
待つまでもなく真実が見えてくる。

それでは実際に目撃事例の多いUFO目撃報告は真実なのだろうか?
それも論理的思考によって説明することができる。
何百光年の彼方から果たして宇宙人は来訪しているのだろうか?
次回から論理思考にとって解明を進めてみよう。