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73. 海外輸入製品からの脱却のススメ(Web化製品)

現在、海外輸入製品利用ユーザーのお客さまからのご相談が
増えています。
多くのIBMユーザーのお客さまが特約店の勧めによって
購入したもののお困りになっている相談があまりにも多いため
あえてお客さまに実状を知って頂くために公開する次第です。
ご理解をお願いします。
今回はWeb化ツールについてお知らせします。

■M&Aによる問題の多発

海外では企業買収(M&A)が盛んでそのための悪影響があります。

・技術員の流出

優秀な技術員のモチベーションが下がり
技術員が多数流出しています。
   PersonalComminucations(=PCOMM)は日本IBMの大和研究所が開発した
製品です。しかしPCOMMの部隊は別会社になりそれも
米国の別の会社に売却されてPCOMMの技術者はバラバラになって
しまいました。5250ストリームを理解している技術者はIBMにも
もはやいません。
このようにM&A(=企業売却)を行うと優秀な技術者が放出されて
しまうのです。

・サポートの低下

そのため保守サポート力が低下して新しいWindowsやi5/OSバージョンへの
対応ができなくなっています。
お客さまからの相談が多いのはこの部分です。

・ライセンス裁判など

買収のあいだでソフトウェア・ライセンスによる裁判が起こり
日本のユーザーにも波及するという事態がかつて起こったことがあります。
日本のディーラーは問題なく今後も販売すると断言しましたが
すぐに販売を中止してしまいました。ライセンスがいきなり使えなくなると
いうのは日本の企業にとって大問題となりました。
この会社は半年もたたないうちにこのWebフェーシング・ツールの販売を終了してしまいました。

■漢字対応の問題

海外のメーカーは漢字対応力が乏しくそのため購入してから
問題となることが多くあります。

・罫線が出力できない

欧米では罫線を出力することは少なくこれは日本独自の仕様です。
そのため海外輸入製品を購入しても罫線や罫線の表示ができないと
いう問題を発生していいます。

・漢字の印字で文字化けする

やはり海外メーカーでは漢字対応が苦手なせいか十分テストされておらず
漢字の文字化けが頻出していました。

・CCSID1399に対応していない

最近の国内での使用はCCSID5026/5035からCCSID1399に変わりつつあります。
これはCCSID5026/5035では使える漢字の数が7266字に対して
CCSID1399では文字数が約2倍の15896字も使えるからです。
しかし漢字が苦手な海外メーカーではCCSID1399に対応していません。

■不親切な輸入ベンダーの対応

海外輸入製品を使ったお客さまからよく聞く最も多い不満はこの部分です。

・保守サポート体制が不親切

    Q&A対応やサポートは電話またはメールだけで
オンサイト(現地)での対面指導やWeb会議などによる
実地の指導が全くない。
    電話で質問に答えるだけというのが保守らしい。
    それなのに電話をしても誰も電話に出ないということが
頻繁にあるという会社もある。
社員が10名いるはずなのに電話が繋がらない。
    また技術的な相談をするとフランスのメーカーの技術フォーラム
紹介するからそこに質問を投稿してくれと言われた例もありました。

・Q&A に時間がかかる。

    問合せをしても回答が1~ 週間かかることもめずらしくはなく
回答にいつもかなり時間がかかりすぎている。
    しかも回答されても特に対応してくれることは何もありません。

・PTF対応がない

障害やバグ対応または機能追加によるPTF(=プログラム修正)の
配布が全くない。
保守サービスと言いながら保守は一切してくれない。
    海外製品の保守とは質問に答えるだけを保守と呼んでいるのです。

 

社員の退職・入れ替わりが多い

別の会社から聞いた話によるとこの会社の技術課長レベルの人は
スタッフは技術力がなくて働かない。自分だけが一人苦労ばかりしているのは
割に合わない、という理由で退職したらしいです。
また同じこの会社の東京支店も社員の入れ替わりが激しくて
東京支店も閉めるという噂が絶えず取引きを止めてしまったということである。

■技術力が低い

  海外のベンダーは技術力がかなり低くそのためお客さまに
無理強いやしわ寄せが行っています。

 

■買ってからわかる多くの問題点

海外輸入製品は技術力が低く5250エミュレータでは当たり前の機能が
使えない。そのため実用的な運用を諦めてしまうといったトラブルが
多いのも事実です。

 

・Xボタン、戻りボタンでトラブル発生

ブラウザになるとエンド・ユーザーはついうっかりブラウザのXボタンや戻るボタンを押して
しまうものです。
海外製品はXボタンや戻るボタンには全く対応していません。
このためXボタンや戻るボタンを不用意に押すとジョブが残ってしまったり
画面遷移の不一致が発生します。
このため結局は使用をあきらめてしまうユーザーが大半です。
輸入ベンダーは事前のこの年代は決して説明しません。

 

・使えないSTRPCCMDやRUNRMTCMD

STRPCCMD(PCオーガナイザー)やRUNRMTCMDも買ってから使えないとわかります。
このことも事前に説明はありません。

・画面罫線はできない

日本で多く使われている画面罫線も表示するとこはできません。
   これも買ってかわかることです。

・POPUPは張り付いたまま

国内ではPOPUP画面を好んで使う傾向にありますが
海外製品のWebフェーシング・ツールではPOPUPは画面に張り付いたままで
WindowsのPOPUPのようにドラッグすることはできません。
これではPOPUPウスンドウの意味はありません。

・画面表示のくずれ

以外と多いのがこの問題で画面表示がくずれてしまう場合があります。

 

・使えない特殊キー

SYS-REQやATTNキーなどの特殊キーは使えなくなってしまいます。

・ブレーク・メッセージ

メッセージの割り込み表示(SNDBRKMSG)には対応していませんので
メッセージ送付の業務には使うことはできません。

・複数セッションは使えない

IBM ACSを始めとして現在、ほとんどのブラウザはタブ・ブラウザの
形式で表示されていますがこれは通信のためのSOCKET識別子が
複数のタブでひとつだけです。
このため海外製品やIBM ACSも複数セッションを起動することは
できません。

 

・Web化できたのはほんの一部だけ

問合せの内容を聞いていてわかるのは海外製品では
結局は一部しかWeb化できなかったというのがほとんどです。
   これは開会゛製品によるWeb化では

・あまりにもコストが高い

・あまりにも開発工数がかかりすぎる

・維持費がかかりすぎる。

  という理由からだそうです。
  結局は輸入ベンダーというかSIヤーだけが儲かる仕組みであるため
ユーザーにとってはメリットのないWeb化となってしまいます。
Web化をSIヤーに外注したために保守までも外注しなくてはならず
いつまでたってもコスト増から抜け出せないということです。
  それで次からは懲りてしまって二度とこの製品は塚世無くなったと
いうことです。

・まだまだある海外製品の問題点

…これらの問題以外にも海外製品の問題点は数限りなくあり
それらが改善される傾向にはありません。
これは海外メーカーの技術力が未熟であるせいです。

■当たり前の機能がオプション化されている –結局は高い買い物 —

これはどういうことかというと5250エミュレータの基本的な機能がなく
それを必要とすると必要な機能なのにオプションであり
結局は高い買い物になってしまうということです。
例えばWebフェーシングでの装置名は当然であるのにその製品では
基本的な機能からは外れていてオプションになっている。
そのため必要な機能を次々とオプションとして契約すると結局は
高い買い物となってしまうのだということです。

 

■10年以上前の技術で進歩がない

ITの世界は日進月歩で大変多くの進化があります。
しかし海外輸入メーカーでは開発されたままで進歩に追随していけず
Windowsなどへのバージョン・アップについても
これ以上の対応はできません、と対応を終わってしまう場合も
珍しくはありません。
   あるフランスのメーカーはモバイルには対応しないと宣言したものだから
日本のベンダーだ頼み込んでようやくモパイル用の別製品を用意したとの
ことです。
   つまり環境への変化に追随できていないのです。

 

■バグも改善されない。

ソフトウェア製品は残念ながらバグはつきものです。
しかし適切な対応があればソフトウェア製品も効率よく運用することが
できます。
しかし技術力が低くサポートも悪い海外輸入製品ではそれも期待できません。
購入したはいいが我慢して運用しているか使用を諦めてしまってという
お客さまも数多くいらっしゃいます。

■日本ユーザーの声が反映されない

国内の日本製品であれば日本のお客さまの声は直接、開発元に届きますし
問題点や要望も開発メーカーに届いて製品はよりよきものに成長します。
しかし海外メーカーには日本のユーザーの声はなかなか届きません。
日本のメーカーをあなたの声で育てて行けばあなたの会社にも
その声は反映されることはまちがいありません。

■ 海外輸入製品からの脱却のススメ

上記が海外輸入製品ユーザーの本当の実状です。
今や日本の開発メーカーの技術力は海外メーカーの技術力をはるかに
しのいでいます。
もはお海外製品に依存するような時代は終わっています。
技術力に優れ保守サポートに素早い日本のメーカーを選択するように
してください。
たとえ現在、海外輸入製品をお使いであってももしお困りのことが
あればお気楽にご相談ください。
日本の会社にして良かったと感じて頂けることと思います。

■海外輸入製品でお困りのお客さまへ

今回の投稿は他社を誹謗する意図ではなくあまりにも
対応が酷いとのお声が多かったので公開致しました。

Win10以上は対応ができないとか回答が遅くて不親切などと
お困りのお客さまはぜひ弊社にご相談ください。
弊社はメーカーですのてお困りの件がありましたら
技術力で対応させて頂くことが可能です。
御社でお困りのことがあれば他のお客さまでも
同じことでお困りのはずです。
ご遠慮なくお気軽にご相談ください。
お問合せはこちらまで。