AutoWeb

44. パス・スルー

パス・スルーとはIBM iを突き抜けて別のIBM iの表示端末として
接続する仕組みのことです。

AutoWebパス・スルーもサポートしています。
次は東京編者の表示端末がAutoWebによって東京本社のIBM iを
パス・スルーして上海支社の表示端末として表示される様子を表しています。

パス・スルーと言っても実は2種類の方法があります。
それは

1. STRPASTHRコマンドによるパス・スルー接続

多くの場合はSTRPASTHRコマンドによってパス・スルーを
開始します。

2.TELNET接続

TELNET RMTSYS( 相手方 IBM i の IP アドレス ) + 実行キーによって
相手方の端末としてパス・スルーを開始することができます。

AutoWebはこのどちらもサポートしています。
2 台の IBM i のパス・スルー接続のための経路の設定は
お客様ご自身の責任として設定してください。
接続方法が不明な場合は最寄りの IBM 特約店にご相談ください。

■ パス・スルーご使用上の注意点

ご契約上の制約

AutoWeb はご契約された IBM i の LPAR 区画における使用のみが
認められています。
IBM i にパス・スルーでのご契約のない区画へのご利用は
原則として禁じさせて頂いております。

機能上の制約

AutoWeb の GUI 化機能は実行中のプログラムが使用中の DSPF オブジェクトを
動的に調べて DSPF オブジェクトに記述されている GUI 化記述を読み取って
実行しています。

しかしパス・スルー環境では子機の IBM i の DSPF の情報は読取ることは
できません。これは IBM i の技術的な仕様です。
したがって AutoWeb はパス・スルー環境での GUI 化はサポートしていません。
パス・スルーの利用はやはり定型業務ではなく非定型の例外的な使用として
留めておいてください。