Windows

39. プリンタ・ドライバーとは

今さら聞けないプリンタ・ドライバーとは?
プリンタに印刷するために必要なソフトウェアという感じしかしなかったのは
とりあえず正解。

プリンタ・ドライバとは印刷ストリームを変換するソフトウェアのことである。
一般にプリンタ・ドライバと言えばWindowsに導入するプリンタ・ドライバの
ことを意味するが

■ Windowsのプリンタ・ドライバ

Windowsのプリンタ・ドライバとは
Windowsの印刷スプール(EMF=Enhanced Mechanical File:拡張中間ファイル,つまり
Windowsの印刷スプール)を各プリンタ・メーカー用の印刷ストリームに
変換するためのソフトウェアのことである。

各プリンタ・メーカーはWindowsでの利用を促進するために
自社でWindowsのスプール(EMF)を自社プリンタの印刷ストリームに変換するための
プリンタ・ドライバを無償で提供している。

■ PDT

さてプリンタ・ドライバと良く似たものが 5250エミュレータで扱うPDTである。
PDT(=Print Definition Table)も IBM SCS印刷ストリームを各プリンタ用の
印刷ストリームに変換する。
PDTもプリンタ・ドライバである。
ところがSCS印刷ストリームには用紙のサイズ、印刷方向などの情報は含まれていないので
これらの設定を含んだPDTを例えば用紙サイズ別に作成する必要がある。
これがPDTの数が多くなってしまう原因である。

■ 印刷装置(DEV)

IBM iに印刷装置を定義するがこの印刷装置には実はプリンタ・ドライバを定義することが
できる。
IBMは将来の拡張に備えてユーザー定義のプリンタ・ドライバを印刷装置(DEV)に
組み込むことができるように設計していた。
このユーザー定義のプリンタ・ドライバによる印刷装置(DEV)を作れば
IBM iからは通常のプリンタと同じ操作(STRPRTWTRなど)で各プリンタ・メーカー用の
プリンタに印刷することができる。

これがSpoolライターVer5.0のLPRプリンタやPDFプリンタである。
次期製品の the WINDOWSライターも同じ動作原理の印刷装置を作ることができる。

印刷装置(DEV)にユーザー定義のプリンタ・ドライバを組み込むにはある程度以上の
技術が必要なので今のところユーザー定義のプリンタ・ドライバを組み込んだのは
㈱オフィクアトロだけである。