社長ブログ

29. Windowsサーバーは要らない

今、弊社には全国からIBM iのお客さまからのお問合せが
かつてないほど大変多くなっています。
その中でも時々耳にするのがWindowsサーバーを必要とする印刷関連の製品からの
移行や比較といった問題があります。

これまで印刷スプールの加工やPDF出力に Windowsサーバーを使う製品が多かったようです。
IBM iのSCS印刷スプールを CSVファイルに出力してこれをWindowsサーバーに渡して
加工するというものです。
特に印刷系では印刷出力の加工や位置あわせをWindowsサーバー上で
行うという製品が古くから販売されていました。

■Windowsサーバーを必要とする製品では

・ツールを使うためにはRPG/COBOLをCSV出力に変更しなければならない。

・罫線出力のプログラムは罫線は出力できないのでCSV出力にして
ツール側で罫線記述を作る作業が必要で分業となり
大幅な開発が必要となる。

・Windowsサーバーは専用サーバーとするメーカー側の要望もあるので
他の用途に使うことができない

・CSV出力に変更していない印刷はこのツールでは使えない

新たな開発工数を必要とする。

・実行パフォーマンスが悪い

・次世代に引継ぎが困難である。

・4年に一度のWindowsの更新が必要となる。

…Windowsサーバーを必要とするのはすべてメーカー側の理由によるものです。
決してお客さまの使い勝手などを考慮したものではありません。
オープン的技術を持っている技術者がIBM iがわからないという理由に
過ぎません。
CSVに落とせばWindows側なら加工できるという理由だけです。
  つまり開発側の技術的理由というだけでお客さまにWindowsサーバーの購入設置を
求めているわけでこれは製品であるとは言えません
技術者のレベルの低さがお客さまにしわ寄せになっているのです。
Web化製品でもかつてはこのようにWindowsを必要とする製品がありましたが
さすがに姿を消しつつあります。

■Windowsサーバー離れが進んでいます

このようなWindowsサーバーを使う製品離れが進んでいます。
プログラムをCSV出力から通常の印刷プログラムへ変更して
SpoolライターVer5.0のようなIBM iだけですべてを完結する製品の利用に
切り替えているのです。

すべての印刷業務でツールを利用することができる。

…当たり前と言えば当たり前なのですがWindowsサーバーを使う製品は
これができません。

■Windowsサーバーを使う製品は厳に避けるべき

見てきたようにWindowsサーバーを必要とする製品は
開発負担を大きくして利用範囲も制約されます。
もはや今の時代趨勢に叶うものではなく
時代遅れと言わざるを得ません。
一部のIBM特約店はやはり自社製品をお客さまに推薦しますが
賢い選択が必要となります。
 IBMの大手特約店の推薦であるからと言っても
お客さまの負担になるのでは何にもなりません。
私達は失敗例も多く見てきています。

 Windowsサーバーを使う製品がどれほどお客さまの負担になり
不便さを強いられることか。
導入して気付いたのでは遅いのです。