社長ブログ

21. 2021年はこんな年に

近年にない歴史的に激動の2020年は東京で1日当たりの感染者数が 1300名を超える感染者で
終えました。

2021年は

・変異種の拡大

・GoToトラベルの再開

・東京オリンピックの開催

と問題が山積しています。

今やヨーロッパでは感染者の変異種の割合が2/3を占めています。
つまり感染者がヨーロッパで拡大しているのは変異種が
原因なのです。
米国でのコロナによる死者の数は既に21万人
これは第二次世界大戦での米国の戦死者20万人を超えています。
つまりコロナは世界大戦より酷い犠牲を出しています。

この状態で現実感覚の無い日本の政府は
GoToトラベルが拡大の原因であるエビデンスはないと
詭弁を弄してGoToトラベルを1月12日以降に再開しようといています。
(エビデンスとはこのようなときに使う言葉ではありませんが)
学術者会議はGoToトラベルが起因していることは明らかと明言しているにも
関わらずに目の前の経済政策だけを強行しようとしています。

東京オリンピックの開催の強行も同じです。
世界中から変異種の感染が日本に集まるのです。
ヨーロッパでは英国からの渡航をほとんどの国が禁止していますが
日本だけが世界中から感染者を受け入れてスタジアムで
感染爆発を起こそうとしています。

オリンピックの参加者には残念なことですが
中止する勇気が逆にアスリートを守ることになります。
旅行業者にも残念ですが今はビジネスの方向が急速に変化しているのです。
いくら補助金を注ぎ込んでも変化を止めることはできません。

一方で急速に成長している業種もありますしテレワークの普及は
働き方改革に大きく影響しています。
テレワークで働ける人は首都圏を離れて熱海や群馬に住居を変えています。
元旦には山中伸弥教授と兵庫県知事とのTV対談が放映されていましたが
ご存知のように兵庫県はテレワークのためのシステムを開発して
配布しておりPASONAも拠点を淡路島に移したことが話題になっていました。

能力のある人であれば地方に住んでいても東京の会社に就職できるように
中央収集から地方分散に変わりつつあります。
これは短時間で起こった大きな変化です。
いくら「働き方改革」と言っても何も起こりませんでしたが
コロナが変えてしまったのです。

テレワークは一方でリストラも生みます。
テレワークで目立った成果のない人は明確にわかるからです。
そういう意味でテレワークへの移行は決して人にやさしいばかりとは
言えません。

既に昨年末より多くの失業者が増えています。
しかし地方分散が進めば新しいビジネス地図でできます。
秋には経済はV字回復する可能性がありますが
それはコロナが収まることが前提です。
今、拙速な経済政策やオリンピックの開催はかえって経済復興を
遅らせてしまいます。

次の回復に備えるのと低迷期をやりぬくには情報基盤の確立が
何より重要になります。
情報システム部門がご自分の会社内を見渡してITによる
合理化を進めていくことを経営者に提言していかなければ
なりません。
兵庫県の提案するシステムは会社のPCを自宅でも
コピーして使えるようにするというものですが
パフォーマンスは見た限り良くありません。

 ・5250エミュレータをWeb化して自宅からでも
  インターネットで接続できるようにする。

・印刷出力は機密保護に配慮したPDF化で出力する

ことがすぐに効果のある方法です。
特に自宅公開となると情報漏洩のないように機密保護には
十分留意しなければなりません。
PDFには印刷や編集、コピーの禁止を盛り込んでおく必要があります。
とり急ぎこのようなテレワークへの準備が急がれます。

2021年は次へのステップが必要な年になります。
個々人としては健康の維持には十分ご注意ください。
皆さまの健康をお祈り致します。

2021年正月