社長ブログ

18. 25才のV3R7M0 150 Entry

弊社ではRISCモデルとして最初に導入したIBM i : V3R7M0 が
依然として現役でマシン・ルームに残っています。
その前には CISCモデルとして 500S などを設置していました。

これは 150 ENTRY、当時は愛称アイガーと呼ばれていたロー・エンド・モデルで
この後にV4R4M0 Ver5.1, Ver5.2も導入しましたがいずれも故障で
廃棄処分となりましたがこの小さな150Entryだけは残っていました。

少し前に電源障害が発生したので新しく150専用のUPSを設置しました。
次に小さなHDD障害がありましたのでこの度、HDDを追加して
ミラーリングとしました。
写真は本日久しぶりに筐体を開けてHDDを追加した様子です。
<=パネルの後方に上下に新しいHDDがあります)

150Entryはもちろん開発に使用しているわけではありませんが
極く稀れにV3R7M0にだけしかないソースが必要となる場合がありますので
150Entryを参照しなければならない場合があります。

25年前のこの古いIBM iのHDDでも当時は高価でしたが
幸い今ではコスパもよくなっていますので
廃棄するより充実させて使い続けることを選択したような次第です。
それにしても150Entryにここまでお金をかける人はいないと思いますが
このモデルはS/Nからして間違いなく日本国内の第1号機です。(S/N S100900R)
記念に残しておきたいと願っています。

最初のAPIのマニュアルを書籍として調べたのもV3R7M0であり
今のIFSが初めて搭載されたのもこのころです。

ただしRPGもユーティリティもこの頃と比べれば格段に進化しています。
しかしこの150EntryもSNA DDMで他の4台のIBM i とネットワークで
接続されて立派に稼働しています。
IBM iからオープン系のLinux やUNIX に移行を検討されている会社も
あるかも知れませんが25年間以上、ほとんど故障なく稼働している
サーバーはどこにもない堅牢さであると思います。

今更ながらIBM のビジネス・ユースへの信頼性に驚くばかりです。

 2020年11月13日