社長ブログ

57. 拡張ユーティリティ

最近このAS400-NET.COM ではDFUやQUERYの記事が目立つと
お気づきのことだと思います。
 
実は㈱オフィスクアトロでは現在、IBM iユーティリティの機能を
拡張しようとしています。
IBM提供のQUERYやDFUはとても便利なユーティリティですが
エンド・ユーザーに解放するには必要な検査機能が不足しています。
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㈱オフィスクアトロではこれらのユーティリティを改良して
実用レベルにまで高めようと開発を始めました。
例えば

■ QUERY/400

・現在のレコード選択はフィールド名で判断しなければなりません。
エンド・ユーザーにフィールド名で判断してもらうことは
できないので、このままではエンド・ユーザーには
解放できません。
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・QUERYはファイル結合や計算結果のフィールドを
定義できるなど大変便利ですが
データ・ベースの更新機能がありません。
あくまでも帳票印刷のみですが手軽にバッチ更新の
機能があってもよいのではないでしょうか。

 ・QUERYを拡張する製品は既に完成しまして
現在は公開ホーム・ページの製作が進行中です。

■ DFU

・データ・ベースの保守ツールとして短時間で簡単に
作成することができますが他のデータ・ベースとの結合が
できませんのでエラーのコードのデータも入力されてしまいます。
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・フィールドの妥当性検査の追加の機能はありますが
計算式を定義することができません。

・SFL形式の表示/入力はできますが大半の実際の業務で
必要となるSFL形式の業務は見出し部分を持つ伝票形式です。
伝票形式もDFUで開発できれば開発の範囲は大きくなるはず
です。

 ・現在はこのDFUの拡張を精力的に行っており大きな成果を
期待できるところまでの目処が立っています。
IBMのお客さまにとりましてもかなり興味深い製品と
なるのではないかと思います。

■ ユーティリティの拡張

そこで㈱オフィスクアトロではこれらのユーティリティの
機能を実用レベルまでに拡張する試みを開始しました。
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以前ではIBMのユーティリティを改変したり解析することは
至難の技でしたが現在では技術的な進歩が飛躍的に
進んでいます。

上記のQUERYの拡張は実現でき現在はDFUの拡張の開発を
進めています。
特に効果が大きいのはDFUの拡張です。
他のデータ・ベースと結合して品名などを表示できるように
なりますし画面のレイアウト・デザインも自由に
変更できます。
今までDFUではできなかった伝票形式のアプリケーションも
DFUで開発できるようになります。
このDFUの拡張はIBM業界に大きな変革をもたらすことに
なるのではないかと思います。
ほぼ技術的な問題は解消していますので
ご紹介できる日も近いのではないかと思います。

■ 開発はしない。ただ動作させるだけ。

拡張QUERYと拡張DFUによる拡張は使用するに当たって
お客さまは開発の作業をする必要はありません。
ただ新しいコマンドで既存のQUERYやDFUの名前を指定して
動作させるだけです。
実行させるだけでQUERYやDFUの機能はその場で拡張されます。
これが今までの開発ツールとは全く発想が異なる点です。

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このような簡単な操作だけで機能の拡張ができるのは
QUERYやDFUのオブジェクトそのものを直接読取ることが
できるようになったからです。

せっかくQUERYやDFUで指定して作成したのですから
そのQUERYやDFUに保管したオブジェクトに基づいて拡張して欲しいのは
ユーザーとして当たり前のことであると思います。

お客さまはどのようにQUERYやDFUを作成したのかは
作成したオブジェクトを見ればわかるはずです。
今まではその技術がありませんでした。

よくAPIを駆使すると今までにないソリューションが
できるとか言いますがそれはAPIまでの話です。
APIを使えば今までにない情報を知ることができますので
APIは役に立っていましたがオブジェクト解析は
それ以上です。
APIでは得られないオブジェクトの内部情報も
オブジェクト解析であれば知ることができます。
もっと言えばオブジェクトを直接修正することも
できます。

  このように製品を作る技術が高度になればなるほど
それを使うお客さまの操作は簡単で済むようになります。
技術があれば今まで不可能と思われてきたことが
可能になります。
それこそがソリューションです。

QUERYやDFUの機能を拡張することによって
新しい世界が広がります。
これこそが今IT業界で話題のノーコード開発ツールの
先駆けとなるでしょう。

  ㈱オフィスクアトロの解析技術は今やAPIを超えて
進んでいます。
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QUERYやDFUの拡張をご紹介できる日を楽しみしています。