社長ブログ

53. インターネット印刷

インターネット環境でリモート印刷する機能が
完成しました。
と言ってもわずか2日程度でほぼスピード完成した印刷技術です。

■ インターネット・リモート印刷とは

 
思えばインターネット環境で印刷はどうなりますか?
という質問をこれまで良く受けてきました。
特に5250エミュレータをAutoWebでWeb化すると
インターネットで接続されているとでも思っているのか
よく印刷はどうなりますか?との質問を毎回のように
受けてきました。
さすがに最近はそのような質問は減りましたが。

しかしあるお客さまからAutoWebを使って一部の機能を
取引先にも公開する場合、印刷はどうなりますか?との
質問を受けました。
今度は本物です。
そのお客さまは弊社製品をよく研究しておられまして
ローカル印刷の可能性を尋ねてこられました。

ローカル印刷というのはクライアントのIPアドレスに
スプールをPDFとして戻す仕組みです。
クライアントのWindowsではLPD印刷サービスという機能を
使って共有プリンタにPDFを転送して印刷するというわけです。

ところがインターネット環境であれば
IBM iがクライアントのIPアドレスとして取得できるのは
インターネット・プロバイダーのルーターのIPアドレスまでです。
そのルーターの配下には何百台ものPCが繋がっているはずで
実際のクライアントPCを特定することはできません。
従ってローカル印刷はインターネット環境では使えないのです。

これに対して今回考え出されたリモート印刷というのは
ローカル印刷とは処理の方法が全く逆なのです。
何が逆かというとIBM iが主体となってPCクライアントへ
ダウンロードするのではなくクライアントPC側から
IBM iにあるPDFを取りにいってダウンロードするのです。
 
WindowsクライアントからIBM iへ取りに行くのですから
IBM iのIPアドレスさえわかっていればよいのです。
インターネット環境でもIBM iのグローバルIPはいつも
固定で明確にわかりますから問題ありません。

Windows10からはWindows自身がサーバーからダウンロードする
機能が用意されていますので自分で取りに行けばよいのです。
PCオーガナイザー(STRPCO)を使えばWindows側から動作させることが
できます。
インターネット環境でPCオーガナイザー(STRPCO)を使えるのは
AutoWebだけですからAutoWebを使えばネット環境でも問題ありません。

後は自分自身でLPD印刷サービスを使って共有プリンタに
PDFを転送すればよいだけでこれもAutoWebで問題なくできました。

このようにWindow10/11の機能を上手く組み合わせることによって
インターネット環境であってもPDFを表示させることなく
(=このような印刷方法をサイレント印刷と呼びます)印刷させることが
できるようになりました。

■ 直接印刷ができるのはSpoolライターだけ

SpoolライターVer5.0はライターという言葉が示すように
スプールの電子帳票化はもちろんのこと印刷が本当に充実してきました。
オーバーレイ印刷や5577系プリンタの廃止、プリンタ・セッションの廃止、
LPR印刷、IPP印刷、ローカル印刷、そして今、リモート印刷が追加されました。
 
他社製品でもIBM iから直接印刷ができるとかWindowsサーバーを使って
印刷するとかありますがその製品自身でできる印刷機能はほとんどありません。
特にIBM iから直接印刷をできる機能を持つ製品は皆無です。
それはプリンタとの通信ができる技術が他社製品にはないからです。
 
SpoolライターVer5.0では内部ではLPR通信、IPP通信など通信技術は
得意中の得意であるだけでなくWindows, UNIXなどオープン系の技術にも
精通しています。
さらにフォントに関してもPDFに日本語フォントを埋め込んだり
外字フォントを作成するなどフォントの高度な技術にも対応しています。
 
  
インターネット・リモート印刷でSpoolライターVer5.0は本当に完成域に
近づきました。今の時代は英文であれ仕様がインターネットで公開されていますので
新しい技術でも公開仕様に従って開発することができる本当に良い時代に
なったものだと思います。

さらに今回ではWindowsがLINUXの技術を取り入れて進化した技術を
製品ですぐに利用できたことも大きく進歩した原因になっています。
このようにSpoolライターVer5.0ではIBM iだげでなくIT業界全体の進化を見逃すことなく
取り入れています。

加えてChatGPTなどAIの登場で短期間での調査や技術習得も可能になりました。
Windowsの技術進歩を製品に利用することができるようになりました。
今回のリモート印刷はその典型的な一例です。

今、SpoolライターVer5.0へのお問合せが本当に増えています。
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