ネットワーク

75. NETSTAT 3. IPV4 接続状況の処理

NETSTATで一番使うのがこのオプション「3. IPV4 接続状況の処理」かも知れない。
接続状況の処理とはこのIBM iに対して外部からのTCP/IPネットワークの
現在の接続状況を表示するものである。

[ NETSTAT 3. IPV4 接続状況の処理 ]

                              IPV4 接続状況の処理                              
                                                          システム :   Sxxxxxxx
 オプションを入力して,実行キーを押してください。                              
   3= デバッグ使用可能   4= 終了   5= 詳細の表示   6= デバッグ使用不可         
   8= ジョブの表示                                                             
                                                                               
                       リモート       ローカル           アイドル                         
 OPT  リモート・アドレス       ・ポート      ・ポート          時間    状態                  
      *                *          ftp-con >  000:21:21   接続待機               
      *                *          telnet     000:05:22   接続待機               
      *                *          smtp       000:23:05   接続待機               
      *                *          www-http   000:24:00   接続待機               
      *                *          netbios >  +++++++++   接続待機               
      *                *          netbios >  000:00:33  *UDP                    
      *                *          netbios >  000:00:24  *UDP                    
      *                *          netbios >  +++++++++   接続待機               
      *                *          APPCove >  010:19:15   接続待機               
      *                *          APPCove >  000:00:54  *UDP                    
      *                *          cifs       432:55:12   接続待機               
      *                *          drda       010:19:18   接続待機               
                                                                      続く ... 
F3= 終了   F5= 最新表示   F9= コマンド入力行   F11= バイト・カウントの表示     
F12= 取り消し   F20=IPV6 接続の処理   F24= キーの続き                          

[解説]

TCP/IPで接続中のPORTが「ローカル・ポート」である。
IBM はユーザーがわかりやすいようにとローカル・ポートをテキストで表示して
「ftp-con」とか表示しているのだが、かえってわかりにくくなっている。
F14= ポート番号の表示」を押すと表示は次のように変わる。

ポート番号の表示

                              IPV4 接続状況の処理                               
                                                          システム :   Sxxxxxxx
 オプションを入力して,実行キーを押してください。                               
   3= デバッグ使用可能   4= 終了   5= 詳細の表示   6= デバッグ使用不可          
   8= ジョブの表示                                                              
                                                                                
                        リモート   ローカル      アイドル                                  
 OPT  リモート・アドレス       ・ポート  ・ポート      時間    状態                           
      *                    *     21  000:21:21   接続待機                       
      *                    *     23  000:05:22   接続待機                       
      *                    *     25  000:23:05   接続待機                       
      *                    *     80  000:24:00   接続待機                       
      *                    *    137  +++++++++   接続待機                       
      *                    *    137  000:00:33  *UDP                            
      *                    *    138  000:00:24  *UDP                            
      *                    *    139  +++++++++   接続待機                       
      *                    *    397  010:19:15   接続待機                       
      *                    *    397  000:00:54  *UDP                            
      *                    *    445  432:55:12   接続待機                       
      *                    *    446  010:19:18   接続待機                       
                                                                       続く ... 
 F3= 終了   F5= 最新表示   F9= コマンド入力行   F11= バイト・カウントの表示     
 F12= 取り消し   F15= サブセット   F20=IPV6 接続の処理   F24= キーの続き        

[解説]

この場合はローカル・ポートはポート番号で表示されている。
ポート番号=21 は FTPのポートであるので FTPサーバーが待機していることがわかる。
8=ジョブの表示」を選択すればどのようなサーバーであるかを知ることができる。
ポート番号=80 はHTTPサーバーのポートであるので HTTPサーバーも待機していることがわかる。
このようにTCP/IP通信では適用業務によって使用するポート番号が決まっている。
誰もが知っているようなポート番号のことを WELL KNOWN PORT と呼んでいる。


知っておきたい Well-known port とは

HTTP : 80
HTTPS : 435 (SSL)

FTP : 20 (データ・ポート)
FTP : 21 (制御ポート)

SMTP : 25

Tomcat: 8080 ( Jakarta-Tomcat とは Javaを実行するためのApplication Server であり IBM WAS の代わりになる )

Well-known portではないが知っておきたいportは

Excellサーバー : 3005 ( Panel-Worker Chicago )
AutoGUIサーバー : 3006 ( Panel-Worker Chicago )
SpoolライターVer5.0 : 3007
AutoWeb : 3009 ( HTTPサーバー Alaska は通常はPORT=80で開始するがPORT=80が IBM Apacheなどで使用中であればPORT=3009で開始する)

[参考] TCPやUDPにおけるポート番号の一覧