橋爪 啓

1. 橋爪啓を偲んで

このカテゴリーは亡き叔父の橋爪啓(はじづめひらく)氏の生前の偉業を
まとめたものでありその足跡を紹介していく。
同時に関連する歴史上の人物も併せて紹介していきたい。

橋爪啓に関する出典は橋爪啓氏の娘であり和歌山県古座川町にお住まいの
山崎史子氏が主人山崎守雄氏と共著で編集して
2021年8月6日に出版された出版書「枯れざる生命」を
原典としており同氏のお許しの下にこのカテゴリーとして
同書の記事を転載したものである。

[枯れざる生命]


橋爪啓氏は歴史ある捕鯨の始祖である 9代目太地角衛門頼松
次男として和歌山県下里町に生まれ幼いときより短歌の才能を発揮した。
長きにわたり教員生活を通じて短歌・和歌・俳句に文才を発揮して
郷土歴史家・教養文化人として和歌山県の文化の育成に努め
和歌山県の時代を代表する文化人・歴史学者でもあった。
和歌山県と和歌に関してもこの時代を代表する偉人はこの人において
他はなかったとも言える文化人であった。
郷土史だけでなく日本の文学史や神社・仏閣の縁起や歴史などにも
深く精通し博識を誇っていた。

[橋爪啓]


^ 昭和58年5月15日 75才 古座町にて –

同氏はまたこの著者・池田一明の母・池田五月の兄であり
筆者からすると叔父にあたる人である。
このカテゴリーは従姉であり橋爪啓氏の娘である山崎史子さんが
出版された「枯れざる生命」と題する橋爪啓氏の生前の偉業を
まとめた本を記念して開設されたものであり
偉人・橋爪啓氏の功績を広く紹介するものである。

同時に橋爪啓氏を取り巻く関連する歴史上の偉人も
併せて紹介していきたいと思う。 

■橋爪啓

 1908~1991 (83才没)
旧姓・太地
 歌人・俳人・国文学者・郷土史家
 毎日歌壇選者
 入選・特選852首 毎日歌壇賞3度受賞
 古座町文化財審議委員長・和歌山県文化保護指導員
 古座川観光協会顧問、
 司馬遼太郎の「街道をゆく」の取材に説明
 
 著書「磯」「残照」、「海の彼方」「橋爪啓の熊野」「熊野の歌」「高池町誌」「古座地方小誌」
   「かさねやまの記」「七人集」「十人集」…他多数

橋爪啓氏は36年間の教育者として功績に加え和歌・短歌や郷土史の研究に多くの
 優れた功績を残した人で当時の和歌山県を代表する文化人・知識人でもあった。
 人望も厚く親族からは慕われ葬儀では未曾有の参拝者が後を絶たなかった。

 近年、文学者としての橋爪啓氏の功績や偉業がますます注目されており
 文学史のひとつとして大きく評価されることは間違いないことである。
 このカテゴリーはその先鞭となることを願って開設したものである。

[橋爪啓]