社長ブログ

63. AS/400 Tips & Techniques のススメ

このサイト: AS/400 Tips & Techniques
( https://www.as400-net.com ) は
1999年にオープンしてからもう26年になりました。
初めは米国雑誌の記事のテクニックを紹介することから
始まって今では社内で開発中に知りえた技術情報や
IBM iのPTFの適用や運用まで幅広い情報を
紹介しています。
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これらの技術情報をマニアックだと言う人も
いましたが弊社でもこのサイトは備忘録として
実は大いに活用しているのです。
AS/400 Tips & TechniquesではIBMマニュアルでも
説明されていない事柄やテクニックを余すことなく
公開しています。
あるソフトウェア会社はご自分のサイトで
「これはうちの会社のノウハウですから..」と
言っていたのを見てずいぶん狭量な会社だと
感じました。
IBMのノウハウはすべてIBMユーザーで共有すべきです。
弊社はその信念のもとに知りえた情報はすべて
公開しています。
またIBMユーザーが苦手としているようなことにも
スポットを当てて解説しています。
IBM iの最高のパファーマンスを引き出すテクニックを
紹介しているはずです。

弊社製品のリリースも日本国内企業の利益効率および
世界での競争力を高めて頂くことを第一の目的としています。

さて実はこのサイトを公開している弊社でもこのサイトを
大いに活用して開発や調査に役立てています。

今回は弊社がこのサイトをどのように
活用しているのかについてご紹介いたします。
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■ サイト内検索 の利用

Google で検索するよりは「サイト内検索」を
使えばこのサイトの記事をよりくわしく探すことが
できます。
 ろ 
Googleの検索にはすべてのサイトの内容が網羅されているわけでは
ありません。
IBMの技術情報でもIBM の API FinderIBM Knowledge Center
検索したほうがその内容が漏れることなく検索することができます。

弊社ではIBMのPTFを特約店に頼むことなく自社で
IBMサイトからダウンロードして適用していますが
このときAS/400 Tips & Techniquesサイトが大いに役に立っています。
画像やリンクの挿入もWordPressなら簡単にできます。
 ろ 
過去の技術情報の検索にも利用しています。
人は忘れるものですから備忘録としてのテクニック情報のアーカイブは
非常に役に立っています。

■ WordPress の利用

現在、AS/400 Tips & Techniquesサイトは WordPress というWebサイトの
ツールで構成されています。
このWordPressというWebツールは世界中で広く利用されています。
WordPressで構成されたWebサイトの保守はWordPressの管理者画面で
テキスト・ベースで記事を追加したり編集することができる大変便利で
進んだHTML構成になっています。
弊社では専用デザイナーが一年半を費やして弊社のサイトをすべて
WordPressで再構築してくれました。
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それまではWebサイトの保守はWebデザイナーによるHTMLの直接編集が
必要で弊社でもそのためにWebデザイナーを一人雇用していましたが
今ではWordPressでテキスト・ベースで誰でも入力することができます。

お気づきのように(株)オフイスクアトロのホーム・ページも
WordPressで構成されていますのでいつも新しい記事の発信が可能に
なっています。
弊社ホーム・ページでもお知らせやサポート情報やさらに
セミナー情報が頻繁に発信されているのはこのためです。
WebデザイナーでもWordPressがわかる人はまだそんなに
多くはありません。
これはWebの世界でも最先端の技術です。
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現在では新製品の紹介や技術ショート・セミナーのデザインだけを
外部のプロにお任せしています。
そのため製品紹介などは洗練されたデザインとなり
コンテンツもAdobe Stcokなどによる有償の優れた写真の中から
選抜して採用しています。
今はデザインや広告もコストをかける時代となっています。

■ SCNSRC(=スキャン・ソース)の活用

もうひとつあなたの会社の技術情報を検索するには
このサイトのToolsで紹介した「SCNSRC」(=Scan Source)コマンドを使うことです。
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SCNSRCコマンドを使えば自社のRPGソースやCLPソース,DDSソースなどの
中から自社ではどのような使い方をしていめのかを検索できます。
自社のソースこそが宝物です。
自社ではこの命令をどのように使っているのかをSCNSRCで
すぐに調べることができます。
私たちプロフェッショナルでもSCNSRCは毎日のように使って
過去の遺産を調べています。
自社のソースには毎日蓄積されている自社のテクニックが増えていきますので
開発が進めば進むほど宝物は増えていくことになり自社の技術力は
加速度的に向上します。
社内でのRPG命令の使い方やCLPでのAPIの使用サンプルなど
社内のソースは宝の山です。
SCNSRCコマンドはToolsで紹介していますのでぜひご利用ください。

■ インターネットの利用

もちろん技術情報の検索にはインターネットもよく利用しています。
Windowsの通信や共有ファイルやWindowsのスプールの仕様などについても
英文ですがMicrosoftによって公開されていますので入手することができます。
LINEの通信方法についても韓国のLINEノメーカーが通信の仕様を英文で
公開していますので入手してその仕様に従ってRPGで作成することも
あります。
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もちろんIBM iのマニュアルである KnowledgeCenterAPI などの情報は
頻繁に調べています。特に API の仕様を調べることは多くあります。
最近ではAPIでは足らずオブジェクトそのものを解析したり
リバース・エンジニアリングすることもあります。

■書店の利用

古典的な方法に見えるかも知れませんんが新しいアーキテクチャーを
調べるときは実際の大手の書店で探します。
大手書店に行けば現在のITのトレンディがひと目でわかります。
どのような書籍が並んでいるか調べるのも大切です。
新しい技術の学習をインターネットの個人サイトで学習しようとする人がいますが
これはダメです。
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ネットで個人が解説している内容は冗長なだけで説明も下手です。
さらに正確性も書いています。責任もありません。
ところが書籍にするとなると厳しい監察が入りますので
ネットの個人のダラダラした記事にはいきません。
まとまりと正確性と漏れなく記述することが必要となってきます。
書店でも入門用のザックリした本と一緒にも必ず漏れなくすべてに
正確に書かれているきちんとした解説書も購入する必要があります。
本屋に行ってどの本を買えばよいかわからないという人が
いますがそれは一度も手にとって眺めたことがないからです。
目次を読めばその本の内容がすぐにわかります。
書店の専門コーナーに足繫く通うことをぜひお奨めします。

■ C言語と通信技術の利用とPython

初めにこのようなツールを開発するにあたってこれからの時代に
重要になってくるのは通信、特にTCP/IP通信の時代であると
わかっていました。
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そこでCPI-CやTCP/IP通信を始めとしてHTTP,..や今ではプリンタとの
通信はもうお手の物になって製品化されています。
開発言語はやはりC言語が必須でポインタの理解が大切でした。
今ではRPGのフリー・フォーマットも快適にわかりやすい言語として
社内でもよく利用しています。
現在はPythonを取り入れるべく製品を開発中ですが今後は
IBM iもオープン化は避けて通ることはできないでしょう。
それにはいち早くPythonをIBM i上で自由に使えるFrameWorkを
開発することです。
次の時代はPythonです。

■ AS400 Tips & Technics をご利用ください。

AS400 Tips & Techniques では今後もIBMユーザーの皆さまに
役に立つ記事を公開していきます。
実際のソースがダウンロードできるのもこのサイトだけのはずです。
このサイトのためだけに(株)オフィスクアトロの OS Ver5.4の
IBM iを24時間365日グローバル公開しています。
( ただしソースのダウンロードは日本時間の昼間だけです)
今後ともAS400 Tips & Techniques をよくご利用ください。
ありがとうございました。