5250エミュレータ

55. 絵文字を5250エミュレータで入力できるか

スマート・フォンのLINEやe-メールで絵文字を使わない人は少ないくらい
今では多くの人が絵文字を多用している。
GUIコントロールがそれまでの文字ベースだけよりは豊富な意味を
表現していたように絵文字もまた豊富な意味を表現することができ
少ない字数で多くのことを表現することができる。
さらには文字だけでは表現できない感情の表現も絵文字なら
その意味を表現できる。

絵文字とは2バイトまたは4バイトのUnicodeであり
先の「54.Unicodeを5250エミュレータで表示すると
で紹介したように5250エミュレータで入力することができる。
ただし次のような制約がある。

IBM ACS(=Access Client Solutions)のUnicodeに関する条件と制約

・通信の設定でUnicodeの使用を設定するとUnicodeを入力できるようになる。

・ただし IBM ACSで入力できるUnicodeは2バイトのUnicodeだけであり
4バイトのUnicodeは入力することはできない。

・2バイトのUnicodeを入力して絵文字を表示することはできるが
モノクロ表示だけでありカラー絵文字を表示することはできない。

・IBM ACSではフォントを指定変更することができるが変更可能なフォントに変更しても
絵文字のカラーは表示することはできない。

・従って使用可能な絵文字は2バイト絵文字はたった179文字しかなくこの中には
日常使用頻度の高い絵文字は含まれていない。
  使用頻度の高い絵文字の多くは4バイトである。

IBM ACSでは絵文字は179文字しか入力することができない。

一方、IBM iのデータ・ベースとしては

・使用可能なUnicodeは UTF-16 または UCS-2である。

・これらには4バイトUnicode絵文字も含まれている。

従ってIBM iとしては絵文字を登録できる環境はあるということである。