HTTPサーバーとWeb開発

14. ActiveX とは?

Microsoft が推薦する ActiveX とは進化したOLEオートメーションのことであり、ActiveXコントロール(拡張子= OCX) を単に ActiveX と呼ばれることが多い。ActiveX は導入されると自己登録またはインストーラによって自分のありか(場所)をレジストリに書き込み、Windowsはこのレジストリ情報を使ってすばやく ActiveX を見つけることができる。

ActiveX の実体は DLL であるのでそれ自体、単独で実行することはできないが、OLEオートメーションを通じて親となるアプリにドラッグ&ドロップなどで簡単に組み込むことができる。この再利用性そのものが Microsoft が推奨した理由である。
思えば Microsoft は再利用性やプロセス間通信においてかなり頭を痛めてきたに違いない。Windows におけるシステム開発は RPG などに比べれば決して良くないものであるからだ。更に Microsoft は IIS + ASP においてインターネットの世界で ActiveX の普及を試みた。ユーザーが ネット・サーフィンをしてていると 「ダウンロードしますか?」と表示される多くは ActiveX である。
一旦、ダウンロードを許すと ActiveX はその Windows内つまりユーザーのPCに保管されて以降は留まり続けることになる。

これがインターネットの世界ではユーザーには歓迎されなかった。
ウィルスの問題があるので、不明なアプリを例え安全だと言われても自分のPCには持込みたくなかったからである。
しかし社内イントラネットであらかじめわかっている ActiveX であれば問題はない。再利用性という観点から構内LANの中では ActiveX は便利である。

弊社の Chicago XP もほとんど ActiveX が主流となって構成されている。