HTTPサーバーとWeb開発

13. XML とは?−何故重要なのか?

Webサービスという言葉を聞いたことがあるだろうか?
データ・バインドされたHTMLであっても結果としては静的なHTMLとなんら変わることのない単なるHTMLの表示であり、どの部分がデータであるかは人が見ればわかることではあるが、システムにとっては判別のしようがない。
これに対してHTMLに埋め込まれたXMLはデータの構造が表現されている。iSeries400 のデータベース記述が一緒になって保管されているHTMLであると考えることができる。

iSeries400のすべてのデータベースは DDS によってデータベース構造が保持されているので このことは当然のことであるがインターネットのHTMLの世界では、HTMLに初めてデータベースが持ち込まれたことになる。

さてXMLであれば、企業間でデータをやり取りするのに共通のデータベース構造として便利であると注目されているが、それだけではない。インターネットで結合されたWebサイトのデータをすべてバインドして、1つのデータベースを構築することができる。
例えば東京中のホテルの空き室をすべてのホテルが自社のサイトでXMLで表現したとすると、東京中のすべての空き室状況を1つのデータベースとしてユーザーに表示することができる。つまり空き室状況を表示するサイトはXMLのデータを1つにバインドして表示する。
もし自社の空き室がXMLで表現されていなければせっかくの空き室が情報として自社サイトでしか公開されずに機会を失ってしまう。つまり他社でも再利用可能な情報をデータベースとして公開して提供するのが XMLの機能である。

GM社のように世界から採用をいとわない得意先に自社の製品などの情報をデータとして提供できるのである。ここに将来大きくなるビジネス・チャンスを獲得することができる。これこそがWebサービスと呼ばれるXMLの重要な利点である。
最新の iSeries400 でも XMLをサポートしている。