SpoolライターVer5.0

46. 在宅ワーク

新型コロナの影響で急にテレワークなどリモート・ワークが普及し始めており
ビジネスの形態も変わりつつあります。

そこで在宅やテレワークで問題になるのが印刷業務です。
5250エミュレータに関しては VPN など使えば社内と同じように扱うことが
できるが印刷業務だけはどうにもならない。
そこで在宅ワークでの印刷業務の3つの処理方法を紹介致します。

■ OntheWebで印刷業務をPDFとして入手する

在宅でも社内で使用していた同じユーザーでサイン・オンするものとします。
すると今までの業務では社内のあるプリンタ(OUTQ)に割り振られるはずです。
しかし在宅ですのでそのプリンタは停止させておきます。

このようにすれば印刷スプールはプリンタに印刷されることなくOUTQに
溜まります。
 このOUTQをSpoolライターVer5.0のOntheWebを使って表示して
ボタンでPDFに変換すれば自宅で印刷PDFを入手することができます。


情報システム室ではPDF化のために何も設定したり変更する必要はありません。
ただプリンタを停止しておけばよいだけです。

・ただしOUTQは担当者別に見ることができるOUTQは制限する必要があります。
WRKSPLAUTコマンドによってユーザー別にOUTQを制限することができます。

■ローカル印刷で自宅のプリンタに印刷出力する

 

SpoolライターVer5.0にはローカル印刷という機能があります。

Windowsでは「通常使うプリンタ」としてWindowsから印刷するプリンタが
設定されていますが、このWindowsの「通常使うプリンタ」に印刷するのが
ローカル印刷と呼ばれる印刷方法です。

ローカル印刷として指定されているOUTQに印刷スプールを投入すると
印刷スプールは要求元のWindowsPCにリダイレクトされて戻されます。
結果として印刷は自宅のプリンタに印刷されることになります。

このOUTQは社内にたったひとつだけあれば事足ります。
このOUTQに投入されたスプールはすべて要求元のWindowsに戻されて
印刷されます。

■ 5250エミュレータからPDFを戻す

最後に5250エミュレータ上で実行した印刷業務の結果をその場でPDFに変換して
ブラウザに表示させることもできます。
SpoolライターVer5.0のサーバー自身がHTTPサーバーですのでPDFを
ブラウザとして表示することができます。
ただしこの方法はCLPに組込みが必要です。
くわしくはこちらで