SpoolライターVer5.0

93. APW罫線の印刷ができます

新型コロナが流行する前はSpoolライターVer5.0の紹介セミナーを
東京・大阪・名古屋の会場で行っていましたが
その中でお客さまから多かった質問のひとつが
 ろ 

APW罫線の印刷はできますか?

という質問と

APW罫線の印刷で文字ずれや罫線のずれはありませんか?

という質問でした。
もちろん、この質問に対する回答は

APW罫線もそのまま印刷することができます。

 

APW罫線のずれや文字のずれのような障害はありません。

というものでした。これは私たちにとって当たり前のことなのですが
 なぜそのような質問をされるのかは当時は不明でしたが
 時が経つにつれてようやくご質問の意味が理解できるようになりました。
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■ APW罫線を印刷できない製品を買うと

現在の罫線印刷津プログラムには大幅な変更が必要となります。
まが罫線を出力しないように変更しなければなりません。
少なくともAPW罫線のソースには別の処理が必要となってしまいます。
他社製品ではAPW罫線が印刷できないかまたは別の方法で
印刷しなければならないという製品が多いのです。
スプールに含まれているAPW罫線をそのまま印刷するのではなく
プリンタやWindowsなどの別の場所に罫線の用紙イメージを
保管しておいてスプールと混在させてから印刷するという
二度手間とも思える複雑な構造で印刷やPDF化しているものが
圧倒的に多いというか調べた範囲ではすべての製品が
このような仕組みでしか罫線を処理できていませんでした。
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原因はSCS罫線ストリームの仕様の難しさだあろうと推測されます。
SCS罫線の仕様はかつてIBMによって公開されていましたがわずか
2ページだけのもので例もほとんどなく理解するには相当難解な仕様でした。
この仕様を理解するには相応の理解力と想像力を必要とします。

それゆえ通常のソフトウェア会社レベルでは仕様を理解して
SCS印刷罫線を処理するプログラムを開発するのをあきらめたのでしょう。
公開仕様を理解しようとはせずにあきらめたのではないかと思われます。
( IBM は現在、SCS印刷ストリームの仕様の公的な公開は行っていません)

さらに複雑な罫線の組合せとなるとそれをPDF罫線に変換するのは
相当高い技術を必要とします。

もちろん㈱オフィスクアトロではSCS罫線の仕様に従って
SCS印刷ストリームの中の罫線情報を直接処理していますので
お客さまは従来のAPW書式フォームのスプールのままで
何ら特別な処理をして頂くことは必要ありません。
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このように
 

APW罫線ストリームを直接処理している製品は
SpoolライターVer5.0だけです。

これには弊社自身が少し驚いてしまいましたが
他社製品では何らかの別の構造や処理が必要となります。
他社製品ではAPW罫線印刷はスプールにそのまま入れないようにと
という仕様になるはずです。
少なくとも罫線データは別の処理が必要であるという複雑な処理となります。
ソフト会社の力量や理解力の不足がお客さまに多大な迷惑をかけてしまうことに
なってしまいます。

製品の開発に技術力が無ければお客さまが苦労することになります。
製品の選定には慎重な検討が必要です。
ぜひ他社製品と比較検討をお願いします。