HTTPサーバーとWeb開発

9. Microsoft社のWebアプリ開発戦略

自社サーバーとしてWin2000サーバーを使用している企業ユーザーが増えている。レンタル・サーバーなどでは Linux や UNIX による Webサーバーが普及しているが、これはOSはもちろんのこと Apatch や FreeBSD と呼ばれる HTTPサーバーが無償であるのでコスト面で採用に踏み切ってすることが多い。レンタル・サーバーでは多くのサーバーを必要とするからである。
これに対して企業の自社サーバーではサーバーの数は多いわけだはなく、それよりも安定と責任所在、そして何より運営の容易さが要求される。Linux や UNIX に比べて Win2000 サーバーであればメンテナンスはWindowsベースで比較的親しみやすいし書籍も多く出版されていてなにより人材の確保も容易である。

さて Microsoft社では IIS と呼ばれるHTTPサーバー と ASP と呼ばれるサーバー・サイドのスクリプト言語を使用する組み合わせを推薦している。ASPはスクリプトであり、実行時に IIS によって翻訳されるため決して速さは期待できないが、書籍やサンプルも多いので開発は容易である。

また ASP は OLEをサポートしているので ActiveX も使用可能である。Microsoft は ActiveX こそがインターネットの世界でWebアプリ開発の中心となるはずであると宣伝に努めてきたが .NET 構想では XML を前面に押し立ててきている。
またインターネット用言語として C++ 、VisualBASIC 開発者に C# という言語に置き換えるべきであるとしているが、すぐなる普及は容易ではないであろう。