HTTPサーバーとWeb開発

4. Webブラウザ(IE)の賢い使い方

Internet Explorer(以下IEと略)はご存じの通り、さまざまな機能が凝縮されたブラウザだ。
バージョンアップに伴って、次第に「かゆいところに手が届く」ようになった反面、ユーザー固有のオペレーティングはあまり想定していないのか、一般的とは言えないものについてはオンラインヘルプにも掲載がない。
ここで紹介するのは、そうしたあまり一般的ではないが IEを使いこなすうえで必要な(少なくとも私たちにとっては)Tipsの数々である。

常に最新のページを表示させる

Webサイトを更新しても表示に反映されない場合、またIEのツールバーにある「更新」を実行しても効果がない場合は、[Ctrl]キーを押しながら「更新」をクリックする。
これで一時ファイル(キャッシュファイル)に頼らず、強制的にページの再読込を行う。

さらに、以前表示したページを再び参照する必要がない場合は「インターネットオプション」-「全般」タブより「インターネット一時ファイル」の「ファイルの削除」を実行する。

【 ワンポイント 】

[Ctrl]キー+「更新」→キャッシュを残したままそのページだけを強制的に再読込
「ファイルの削除」→キャッシュ全てを削除(その後、初めて表示するページは強制的に再読込の状態)

不要なクッキーを削除する

クッキーはサイト訪問時に発行されるファイルで、そのサイトの閲覧に必要なものだ。
しかし個人情報の一部でもあることから、不要と判断される場合は削除してもかまわないだろう。
(必要な情報が表示されなくなるなどの問題もあるので、実行は慎重に!)

「インターネットオプション」-「全般」タブより「インターネット一時ファイル」の「Cookieの削除」を実行する。

IEのアドレスバーに残ったURL履歴を削除する

アドレスバーに直接入力したURLや、過去にアクセスしたURLは一定期間、記録される。不要な場合は以下の手順で削除できる。

  • 全てのURL履歴を削除する場合
  • 「インターネットオプション」-「全般」タブより「履歴」の「履歴のクリア」を実行する。
  • 任意のURL履歴を削除する場合
  • 「スタート」-「ファイル名を指定して実行」から『regedit』を起動し、HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \Internet Explorer \TypedURLsを展開する。

右ペインより、目的のURL値を削除する。

目的のhtmlソースだけを取得する

IEでページを表示させることなく、ページのソースを確認したい場合は、URLの先頭に『view-source:』を付加したものをアドレスバーに入力する。

例) view-source:http://www.as400-net.com/

パスワード記憶を無効にする

IE4.01 SP2以降では、セキュアページ表示時のユーザーID/パスワードの記憶が可能だ。
セキュリティ上、好ましくないと判断される場合は次の手順で記憶しない設定に変更できる。
「スタート」-「ファイル名を指定して実行」から『regedit』を起動し、

HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Internet Settings

を展開します。
DWORD値『DisablePasswordCaching』を新規作成し、値に『1』を設定する。

また、サイトの運営者がユーザーにパスワードなどを記憶させたくない場合は、htmlファイルにオートコンプリートを無効化する属性を指定することで対応できる。

例) <INPUT TYPE="password" AUTOCOMPLETE="off">