NETSTAT(=ネットスタット)はIBM iの通信状況を表示するコマンドであり
現在の通信回線の接続状況を表示するのによく使われるコマンドである。
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▼ IBM iのNETSTATの画面
IPV4 接続状況の処理
システム :
オプションを入力して,実行キーを押してください。
3= デバッグ使用可能 4= 終了 5= 詳細の表示 6= デバッグ使用不可
8= ジョブの表示
リモート ローカル アイドル
OPT リモート・アドレス ・ポート ・ポート 時間 状態
* * ftp-con > 001:54:58 接続待機
* * telnet 000:02:18 接続待機
* * netbios > +++++++++ 接続待機
* * netbios > 000:00:32 *UDP
* * netbios > 000:00:31 *UDP
* * netbios > +++++++++ 接続待機
IBM iのコマンドは一般に
①動詞 + 目的語
②動詞 + 目的語 + 形容詞または補語
のいずれかの構成であり各項目は3文字ずつで
表現されている。
例えば
① DSPLIB = Display + Library
② DSPSYSSTS ~ Diaplay System Status
といった具合である。
しかし NETSTAT は 3文字 + 4文字から成る構成であり
一般のIBM iのルールには従っていない。
これは実は Linux のコマンドである。
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IBMはUNIX系から来た人にもわかりやすくするために
最も普及して知られているUNIX系のコマンドである
NETSTAT を採用してのであろうと推測される。
となると PASE環境やAIXでも NETSTATは使えそうに
思えるが PASE環境では次のように無視されてしまう。
/QOpenSys/usr/bin/-sh
$
> NETSTAT
/QOpenSys/usr/bin/-sh: NETSTAT: 見つかりません。
$
であれば AIXでも無視されるのかと言うとそうではなく
AIX では NETSTAT は有効である。
またLinux上でも NETSTAT も次のように有効に機能する。
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NETSTAT に良く似た感じのするコマンドで CFGTCP (=Config TCP)
というコマンドがあるがこれはPASE環境でもLinuxでも
同じ名前のCFGTCPというコマンドは存在していない。
