社長ブログ

66. 月額6万円で IBM Power VS ?

今回のお知らせは日本のすべてのIBMユーザーにとって
役に立つ良いお知らせです。ぜひ最後までお読みください。
 

■ Power VS とは?

さてIBM Power VS(=Vertical Server) とは
IBM iのクラウド・サービスのことです。
最近ではIBM iもクラウドでの利用が普及してきました。
IBMでなくても民生というか一般のソフトウェア会社が
大きな構成のPowerSystemをIBMから購入して
LPARで分割して中小企業にクラウド・サービスを
提供するビジネス・モデルとして始めているところも
少なくありません。
 
 

■ プロバイダーも消えた

 
 
しかしインターネットの創成期にあれほど数があって
溢れていた町のプロバイダーは一斉に姿を消しました。
NTTが本気になればプロバイダーは消えるだろうと
予測していたとおりです。

■クラウド業者も淘汰の時代

 
 
IBM iクラウドもこう言っては失礼ですが
技術にゆき詰まったソフト開発会社や分裂してしまった
小さな特約店の企業から要はハードウェアだけで
商売しようという会社が生まれてきました。
弊社も一年ほどクラウドを利用してみましたが
CPW値が低いわりには高額でしたので一年で
辞めてしまいました。
民間のクラウドを契約したのはIBMクラウドが
当初はオンプレで購入するよりはるかに
高かったからです。

■ IBM Power VSの登場

しかし高かったIBMクラウドも最近はIBMが本気になって
正しく選択と設定さえすれば無駄なく低価格で
IBM iが利用できるようになりました。
いよいよ本家本元が本腰を入れてクラウドに
取り組みだしたのです。

民間でクラウド用のPowerSystemを購入しても
4年毎に買い換えることができるほどの資力は
ありませんので数年のうちに消滅してしまうでしょう。
やはり本家 IBMの安値攻勢が勝ってしまいます。
またIBMであれば最新のPowerSystemの高速のCPW値で
使うことができます。
Power9からPower11への進化はCPW値が倍々で
上昇していますのでHDD使用率が高くても
かなりの高速のパフォーマンスで使うことができます。

現在、弊社の開発機は OS Ver7.1でCPW値は約4300ですが
保有しているVer7.5では CPW 1万を超えています。
しかし民間クラウドのCPW値は1000でした。
これは弊社の社内にあるVer6.1の4300よりはるかに低い値です。
いかに民間のCPW値が低かったかおわかりでしょう。
これに対してIBM PowerVSではCPW値は3万以上です。
しかも契約金額が民間より安くなるのですから
IBM クラウドに移行するのは無理もありません。

■ IBM クラウドの見積試算はやさしくはない

しかしインターネットでIBMが公開している試算のサイトは
選択する項目が多く技術の専門用語も難しいので
今のところは簡単に適正な見積り試算をするのは
簡単ではありません。しかも英文のみの公開です。

 
(株)オフィスクアトロでは特約店に試算を
依頼したところ思わぬ高額であったので
自らもう一度ネットで試算すると
劇的に安価なコストまでに下がりました。
いろいろ項目を選んでいくうちに
項目の選択で契約価格が大幅に変動することも
わかりました。
弊社では一般企業のような運用ではなく
動作確認が目的であるためパフォーマンスは
重要ですがディスク容量はそれほど必要ではありません。
(それでも50GBを選んでいます)

■ 月額 6万円で Ver7.6 を利用 ?


 
このようにして試算していくと何と月額費用は
約63,000円で導入のセットアップも自分たちでやれば
0円です。
特約店の提示では担当技術者もまだまだ経験に乏しいため
無駄で大きな構成を推薦し特に通信まわりも不要な
選択が多く見られました。

■特約店提示額の4分の一の経費

 
 
その結果として特約店の提案では
月額245,000円で導入経費が980,000円でした。
6ケ月分の前払いですから147万円の半年分の
前払いと導入経費を入れると245万円の前払いが
必要になります。
これに対して自社試算では36万円(=税別)
ですから約25% つまり1/4の経費で済むことになります。
245万円を払うのと36万円だけ払うのとでは
大きな違いです。
これは 4年使い続けても約288万円の出費で新品のPowerSystemを
購入するのに比べて1/5 の支払いで済むという驚きのコスト・セービングです。
一千万円以上コストが安くなったのですから
小規模経営の弊社にとってこんなに美味しい話はありません。

輸入関税の話が最近話題になっていますが
使用料金には関税はかからないはずなので
クラウドは安く済むのかも知れません。
またクラウド料金は100%経費になりますので
買取りやリースに比べても経費の面でかなり有利です。

■ 見積試算の方法を公開します


 
この自分でもできる見積り試算の方法の注意点とテクニックを
第76回技術ショートセミナーで公開します。
セミナーでは実際に皆さまもご自分の会社の構成を入力して
クラウド費用を見積もって頂きます。
見積試算をご自分で計算したものを特約店に提示して
見積りをもらって発注すればいつものように
請求/支払いの方法で取り引きすることができます。
運用を開始した後でも自由に設定変更することもできます。
運用費用を運用後に下げることもできます。

IBMクラウドを適正に利用すれば円安の現在では
オンプレで高価なハードウェアを購入するよりは
安価でパフォーマンスに優れたIBM iを
しかも災害にも優れた設備として享受することができるように
なります。
今後はIBMクラウドの賢い利用が主流になることでしょう。

IBM クラウドを検討したいお客さま(=恐らくIBMユーザーすべて)は
ぜひご出席ください。

※セットアップの方法もいずれ公開の予定です。
セットアップの方法などはマル秘テクニックとかで
有償サービスとできそうですがこれは弊社の本業ではありません。
本業ではありませんので無償での公開を予定しています。
まずはこの技術セミナーにご出席ください。
特約店やソフトウェア会社のご参加も歓迎致します。
いい勉強にして頂けるはずです。
セミナーでは実際にIBM サイトを使って皆さまもご一緒に
その場で試算して頂くことができます。
これも初めての試みです。

これは近年にないIBMユーザーにとって良い話です。
第76回技術ショートセミナーへのお申込みはこちらからどうぞ。