PASE環境の利用方法として面白い機能を紹介しよう。
PASE環境をサーバーとしてWindowsをクライアントとする
クライアント・サーバー・モデルを構築することができる。
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PASE環境を5250エミュレータからCALL QP2TERMとして
起動するのではなくWindowsからPASE環境を起動する方法を紹介する。
真っ黒で少々不気味でもあったPASE環境も
最新の複数セッションのC/S環境に移行することが
できる方法である。
■ Xming(=エックスミング)を Windowsに導入する
https://sourceforge.net/projects/xming/files/
Xmingとは LinuxをWindowsクライアントから共有してアクセスできるようにした
フリー・ソフトウェアであるが IBM iのPASE環境でのXmingの設定を紹介は
初めてではないだろうか?
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XmingとXming-fontsをインストールする。
■ PASE環境の接続
1. CALL QP2TERM でPASE環境起動する
2. DOS窓でipconfigにより自分のWindows の IPアドレスを調べる。
3. PASE環境で export DISPLAY=IPアドレス:0
4. WindowsでXmingを起動する
5. PASE環境で xterm & と入力する
6. WindowsのタスクバーでXmingを起動。
(多少時間が、かかることがある)

▲ Windowsのポップアップが表示されてこの中でSHELLコマンドを打つことができるようになる。
複数のポップアップを起動することもできる。

▲さらにマルチ・ウィンドウとして複数のポップアップで同時にマルチタスクで操作することもできる。
PASE環境の操作は CALL QP2TERM で、そのままのグリーン画面で実行しても
良いが長時間操作するのであればこのようなGUI画面のほうがはるかに
見やすくなるしマルチタスクで使えるので効率も良くなる。
■ Xmingの将来は大きい
ライブラリー・システムのエミュレータとして5250エミュレータが
あるのと同様に AIX(=Unix)のWondowsで動作するエミュレータとして
Xmingがあると考えてよい。
Xming(=エクスミング)の起動時の操作やパフォーマンスを
もう少し簡単でやさしいものにすればIBMユーザーも
PASE環境=AIXが使いやすくなるのではないかと
思われるのでこれは課題として発展させるようにしたい。
ろ
※ Xming(=エックスミング)はIBM iで利用可能
Xming は現在 IBM i OS Ver7.1~で利用可能であり
上記の画面の画像は弊社のVer7.1上で実行されたXmingの実際の画像である。
IBM iのAIX環境には何も導入する必要はない。
PASE環境は初めから大きな機能を秘めているようである。
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