PASE(ペース)環境には厳密に言うとAIXを実行するために
2つのPASE環境を用意した。
_
■ 本物のPASE環境
ライブラリー・システムからPASE環境に移行するには
通常は
CALL QP2TERM + [実行]
によって次のようなPASE環境に移行することができる。
これは
ここでライブラリー・システムの CALL QCMD と同じようなもので
QCMD でコマンド入力するように
PASE環境でもQSHELLコマンドと呼ばれるAIXのコマンドを
入力することができる。
_
PASE環境を抜けてライブラリー・システムに戻るには
EXIT +[実行]
してからF3=終了によってライブラリー・システムに戻ることができる。
■ 疑似PASE環境
CALL QP2TERM に比べてもうひとつのPASE環境の実行とは
(=移行とは呼ばずにあえて実行と呼ぶ)
QTRQSH + [実行]
で次のような QSHコマンド入力画面が表示される。
< >
これも
EXIT +[実行]
してからF3=終了によってライブラリー・システムに戻ることができる。
なぜIBMはこの紛らわしい2つの方法を用意したのか?
それは STRQSH コマンドによる実行は正確に言えばライブラリー・システムから
抜け出たわけではない。
この STRQSHコマトン゛による実行コマンドやプログラムは
IBM提供の QSHELL という名前のSHELLプログラムが保管されている
ライブラリーの中のライブラリー・システムの通常の私たちが知っているような
プログラムによってあたかも AIX環境が動いているかのように
動作しているだけの偽物と言ってもよいかもしれないものである。
しかし偽物と言ってもIBM提供も、これもPASE環境であるから
ちゃんと動作するしSTRQSHの中でも Pythonも正しく動作する。
■ どのように使い分けるのか?
CALL QP2TERM と STRQSH をどのように使い分けるべきかの
明確な判断は今のところない。
しかし今後は QP2TERM による本物のPASE環境を中心に話を
進めていきたい。
_
