コマンド

29. コマンドのプロンプト表示

CLP 内でコマンドを呼び出して使用するとき
いったんプロンプト表示して停止させてからエンド・ユーザーに確認させたいような場合が多い。
また印刷帳票出力やバッチ・ジョブの開始の指示において
範囲選択などの指示用の簡単な画面を DSPF で作成している例も多いが
このような場合も コマンド・プロンプトを使うと非常に簡単である。
ではその使い方であるが、これも非常にカ・ン・タ・ン

コマンドの先頭に「 ? 」の文字をひとつつけて実行させるだけである。

【例】

?STRPRTWTR

			
                         印刷装置書き出しPGM開始 (STRPRTWTR)
                                                                                
        選択項目を入力して,実行キーを押してください。
                                                                                 
        印刷装置 . . . . . . . . . . .                 名前 , *ALL, *SYSVAL        
        出力待ち行列 . . . . . . . . .   *DEV          名前 , *DEV                 
          ライブラリー  . . . . . . . . . .                    名前 , *LIBL, *CURLIB    
        書出プログラムMSG用待ち行列 . . .   *DEVD         名前 , *DEVD, *REQUESTER    
          ライブラリー  . . . . . . . . . .                    名前 , *LIBL, *CURLIB    
        用紙タイプ・オプション:                                                      
          用紙タイプ . . . . . . . . .   *ALL          用紙タイプ, *ALL, *STD, *FORMS
          メッセージ・オプション . . .   *INQMSG      *INQMSG, *MSG, *NOMSG...     
        ファイル区切り . . . . . . . .   *FILE        0-9, *FILE                   
        区切りページの用紙入れ . . . .   *DEVD        1-255, *DEVD, *FILE          
                                                                                
                                                                                
                                                                                
                                                                                
                                                                                
                                                                               終り
        F3=終了   F4=プロンプト   F5=最新表示   F10=追加のパラメーター              
        F12=取り消し           F13=この画面の使用法   F24=キーの続き             
			

?PGM106


                                商品マスター一覧表  (PGM106)         
                                                               
        選択項目を入力して,実行キーを押してください。                
                                                           
        品種コード  . . . . . . . . . .                  から         
                                          9999           まで         
        商品コード  . . . . . . . . . .                  から         
                                          9999999999     まで         
        出力  . . . . . . . . . . . . .   *PRINT        *, *PRINT     
                                                               

			
【解説】

このような範囲指定などを入力指示するための画面の例は多いと思うが、
コマンドにしておくと

  • 画面レイアウトの手間が必要ない。
  • どの画面も同じバランスの良いレイアウトとして統一することができる。
  • 操作方法もすべて統一されるのでエンド・ユーザーにわかりやすく扱いやすいものとなる。

一方、いやうちはコマンドでは駄目なんだ、という人のために

  • コマンドにも入力の妥当性検査を指定することができる。
    • 入力候補をいくつかに特定させることができる。
    • 妥当性検査のプログラムを設定することができる。
    • 入力できる値をデータ・ベースを検索して表示させることができる。
  • パラメータの表示をカスタマイズ
    • 上記のサンプルの「から」「まで」はパラメータの表示をカスタマイズしたものである。
      よく見かける「F4=検索」もそのひとつである。

コマンドの開発は食べず嫌いになっている例が多い。
コマンドの開発が自由にできるようになれば
開発効率が一段とよくなるばかりでなく何より洗練された適用業務となる。
ぜひコマンドの開発をもう一度、検討して欲しい。